外務省情報の記事一覧

チュニジア:首都チュニス等における治安情勢に関する注意喚起

1.チュニジアでは、6月11日夜から12日にかけて、チュニス市郊外の住宅地で開催された美術展示会に出品された作品が、イスラム教徒を侮辱する内容であるとして、チュニス市内複数の地域でサラフィスト集団やそれに乗じた窃盗団等による暴動が発生しました。チュニジア政府はこうした暴動事件を受けて6月12日にチュニス県、ベン・アルース県、アリアナ県、マヌーバ県の大チュニス圏を始め、スース県、モナスティール県、ジャンドゥーバ県、メドニン県ベンガルダン市の各地域に夜間外出禁止令を発出していましたが同15日には治安が改善したとして右を解除しました。

2.この経緯についてチュニジアでは、イスラム法シャリーアを導入して保守的なイスラム国家の設立を求めるサラフィストと呼ばれるグループが、6月15日の金曜礼拝後に国民へデモを行うよう呼びかけたのに対し、与党である穏健イスラム政党「エンナハダ」も、イスラムの価値観を守るためと称し集会を呼びかけて、緊張が高まっていました。これらの動きを受けて、チュニジア内務省は14日、金曜礼拝後のデモは、いかなる団体も許可されていない旨発表するとともに翌15日は厳重な警戒態勢を敷いたこともあり、懸念されていた大規模な集会やデモは行われませんでした。

3.上記のとおり夜間外出禁止令は解除されましたが、国内の地域間格差や失業問題等の諸問題はいまだ改善されておらず、また、今後、チュニジアの民主化の土台となる新憲法の制定に向け、サラフィストグループとそれらに反対する勢力の間等で、対立や衝突が起こる可能性も排除出来ません。

4.つきましては、チュニジアに滞在・渡航を予定されている方及び既に滞在中の方は、最新の治安情報の入手に努め、不測の事態に巻き込まれることがないよう、特に金曜礼拝後の夕方や夜間においては、不要不急な外出は極力避けると共に、外出先で人が集まっているような場所(モスク近くの広場や大きな通り等)に遭遇した場合は速やかに安全な場所に移動する等、安全確保に努めてください。

北朝鮮による「人工衛星」と称するミサイル発射について

1.日本時間3月19日、国際海事機関(IMO)から、日本を含むIMO加盟国に対し、北朝鮮当局からIMOに対する「地球観測衛星」(「人工衛星」と称するミサイル)の打上げのための事前通報があった旨、正式に通報がありました。
同通報によると、北朝鮮当局は、4月12日から16日までの毎日7時から12時まで(日本時間)、韓国南部の全羅道の西方沖合及び太平洋上のフィリピン島の東方沖合に落下海域を設定しました。

2.「人工衛星」と称するミサイル発射については、以下の首相官邸のホームページより関連情報を入手することが可能ですので、必要に応じ関連報道と併せ参照してください。
首相官邸: http://kantei.go.jp/jp/headline/northkorea.html

ラオス:ビエンチャン特別市における凶悪事件の多発に伴う注意喚起

1.最近,ビエンチャン特別市内において,拳銃などの凶器を使用した強盗事件等の凶悪犯罪が、特にこの半年間に多発しています。主な被害事例は以下のとおりです。

(1)ビエンチャン特別市サイセタ区タートルアン村のレストランから出てきた被害者グループ(男女7名)にオートバイで近づき,いきなり被害者グループのうち1名の女性の額に拳銃をつきつけ,被害女性が所持していたハンドバッグを無理やり奪おうとした。拳銃を突きつけられた被害女性がハンドバッグを取られまいと抵抗したところ,威嚇のため犯人が拳銃を上空に向けて発砲したすきに,被害者グループ全員がレストラン内に逃げ込み,難を逃れた。

(2)ビエンチャン特別市サイセタ区タートルアン村のレストランから出てきた被害者グループ(男女6名)にオートバイに乗った男性3名がフルフェイスのヘルメットをかぶったまま近寄り,いきなり拳銃を突きつけ,被害者等が所持していたハンドバッグを強奪。犯行中,被害者のうち1名が抵抗したところ,犯人は拳銃を地面に向けて発砲した。犯行時間は1分ほどで,犯行グループは犯行後,速やかに逃走した。なお、本件と上記(1)とは,近接した時間帯と地区で,同様の手口によって行われた強盗事件であるため,警察は同一犯である可能性があるとして捜査しているが,現在のところ犯人は捕まっていない。

(3)ビエンチャン特別市シコタボン区にある銀行に銃を持った犯人が押し入り,銃で行員と警備員を脅して現金を奪い,バイクに乗って逃走した。

2.上記以外にも,ビエンチャン特別市内において,同じような拳銃を使用した強盗事件等が発生していますが,被害場所はシコタボン区,チャンタブリ区,ナサイトン区等と広範囲にわたっており,時間帯は深夜に多く発生しています。

3.つきましては,ラオス、特にビエンチャン特別市内に渡航・滞在を予定されている方は、くれぐれもこのような事件被害に遭わないようにするために,以下の防犯対策を参考に十分注意してください。

(1)貴重品や装飾品等は人目に付きやすいところに携行したり,身につけたりしない。

(2)夜間の外出は避けると共に,やむを得ず外出する際には,交通量の多い大通りを通行する。

(3)車両で移動する際は,全てのドアの施錠を確認する。

(4)万が一拳銃使用の被害に遭った時は,無理な抵抗は避ける。

○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
 住所:東京都千代田区霞が関2?2?1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3496
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
              http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
○在ラオス日本国大使館
 住所:Road Sisangvone, Vientiane, Lao People's Democratic Republic
 電話: (856-21) 41-4400?3
 FAX : (856-21) 41-4406
 ホームページ: http://www.la.emb-japan.go.jp

バリ島(インドネシア):テロリスト容疑者射殺事件の発生に伴う注意喚起

1 報道によれば、18日午後9時過ぎ(現地時間)、バリ島のデンパサール市西部(Gunung Soputan通り)及びサヌール地区(Danau Poso通り)の二カ所において、インドネシア国家警察対テロ部隊(DENSUS88)が、尾行していたテロリストグループに対して一斉取り締まりを行い、テロリストグループとの間で一部銃撃戦となり、同グループ5名が射殺されました。射殺された5名の中には、メダンのCIMBニアガ銀行強盗事件の指名手配者も含まれており、同グループは、バリ島においてテロ行為及び外貨両替所や宝石店等への強盗を行うことを計画し、そのためすでに何カ所かの下見を行っていたとのことです。

2 事件が発生した現場を含む地区は、外国旅行者や外国人も多数滞在する地域の一角で、依然としてテロリスト2名が銃器を持って逃走中との報道もあります。現地治安当局は警備を強化していますが、今後、テロ事件等が発生する可能性も否定できません。

3 ついては、インドネシア・バリ島に渡航・滞在する方は、過去に爆弾テロ事件が発生したようなナイトクラブ・ディスコ等のテロの標的になるような大勢が集まる場所には可能な限り近づかないようにするなど、身の回りの安全確保に十分留意するとともに、爆発等のテロ事件が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策を講ずるよう心がけてください。

タイ:バンコク都内における爆発事件の発生に関する注意喚起

タイ:バンコク住宅街で爆発

報道などによれば,2月14日午後,バンコク都内のスクムビット・ソイ71(プラカノン通り)のプリディーパノムヨン31及び35小路付近において手製の爆弾が爆発し,5名(イラン人と見られる外国人1名と付近を通行していたタイ人4名)が負傷する事件が発生しました。

引き続き,我が方としても関連の情報を収集中ですが,バンコクに渡航・滞在を予定している皆様は,不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の関連情報を入手するように努めてください。今後,タイ警察による発表等ある場合には,その情報に留意してください。また,大勢の人が集まる場所等においては周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意を払ってください。さらに,緊急事態に備え,連絡先を家族等に伝える等連絡手段を常時確保するように心がけるとともに,爆弾事件や不測の事態が発生した場合の対応策を再点検し,状況に応じて適切な安全対策が講じられるよう心がけてください。

なお,現在首都バンコクには,危険情報「十分注意してください」が発出されているほか,タイ国内のその他の地域に対しても危険情報が発出されていますので,その内容にもご留意ください。

ガーナ:黄熱予防接種証明書(イエローカード)の携行について

黄熱予防接種証明書(イエローカード)の携行について

 

(1)在ガーナ日本国大使館からの報告によると,ガーナ保健サービスは,
2012年2月1日から,コトカ国際空港を含む全てのガーナ出入国ポイント
において黄熱予防接種の検疫を強化すると発表しました。

(2)具体的には,コトカ国際空港を含むすべてのガーナ出入国ポイントで
検疫用ブースを設け,黄熱予防接種証明書(イエローカード)を確認し,
イエローカード未携行あるいは有効期限切れの場合,その場で強制接種が
行われます。また,この費用は自己負担となります(外国人は20米ドル)。

 

(3)今般の黄熱予防接種の検疫強化は,入国時だけではなく出国時も行わ
れ,期限は決まっておりません。2012年2月14日までは猶予期間とし,
未接種者への強制接種は行わないとのことです。

フィリピンに対する渡航情報(危険情報)の発出

●ミンダナオ地域(南サンボアンガ州、北サンボアンガ州、サンボアンガ・シブガイ州、西ミサミス州、南ラナオ州、北ラナオ州、コタバト州(旧北コタバト州)、マギンダナオ州、スルタン・クダラット州、サランガニ州、バシラン州、スールー州及びタウイタウイ州)(周辺海域を含む)
 :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)

●ミンダナオ地域のうち上記「渡航の延期をお勧めします。」発出地域以外の地域(カミギン州、カガヤン・デ・オロ市及びダバオ市を除く)及びパラワン州(最北部を除く)(周辺海域を含む)
 :「渡航の是非を検討してください。」(継続)

●上記地域以外のマニラ首都圏を含む全地域
 :「十分注意してください。」(継続)

動物検疫に係る水際対策強化について

年末年始や旧正月で海外へ渡航されることがあると思いますが,海外では,多くの国で家畜の悪性伝染病である口蹄疫や鳥インフルエンザが発生・流行している場合があります。特に,口蹄疫については,現在,中国,台湾,東南アジアなどの国々で発生しており,注意が必要です。
 これらの病原体を日本国内へ持ち込まないよう,注意すべき対策について,以下のとおりお知らせします。

1 病原体を日本へ持ち込まないために,海外では,家畜を飼養している農場などへの立ち入りは極力避けるようにしてください。やむを得ず海外で牛や豚,鶏などの家畜のいる場所に行った方や日本国内で家畜に触れる予定のある方は,帰国時に空海港の手荷物引き取り場内にある動物検疫所カウンターに必ずお立ち寄りください。
  また,入国時に動物検疫に関する質問票が配られたり,質問が行われることがありますので,ご協力をお願いします。

2 帰国時には,空海港において,すべての方を対象に靴底の消毒を実施していますので,消毒マットの上を歩いていただくようご協力をお願いします。

3 また,海外から検査証明書のない肉,ハム,ソーセージ,ベーコンなどの肉製品を日本へ持ち込むことはできませんのであらかじめご留意ください。

○参考情報:動物検疫所:http://www.maff.go.jp/aqs/index.html
「海外へ旅行される方へのお願い」:
http://www.maff.go.jp/aqs/topix/mizugiwa.html
「畜産物の輸出入」:
http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/product/index.html

(問い合わせ先)
 ○外務省領事局政策課(医療情報)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
           (携帯版)  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp

タイ洪水:危険情報引き下げ 日本外務省

タイに対する渡航情報(危険情報)の発出

バンコクの一部にも及んでいたタイの洪水被害は山場を越え、収束に向かっている。日本外務省は16日、バンコクなどタイ中部に発令していた危険情報を引き下げた。一時帰国していたタイ在住の日本人が戻り始めたほか、日本の旅行業界もタイへのツアー募集を再開し、正常化に向けて動きつつある。

 洪水による浸水地域は一時、日本人居住区のあるバンコク都心部まで約5キロの地点まで迫ったが、約1週間前から拡大は止まり、都心部の浸水は免れる見通しだ。

 外務省は10月27日以降、バンコク全域と周辺5県に「渡航の延期を勧める」との危険情報を発令していたが、バンコク都心部は「十分注意」に2段階引き下げた。浸水が続くバンコク郊外と周辺5県は1段階下げて「渡航の是非検討」にした。

 これにより旅行業界もツアー再開が可能となり、大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」バンコク支店は「11月から2月がタイの観光シーズン。早く日本人客に戻ってほしい」と呼びかけている。

 約1カ月間、臨時休校していたバンコク日本人学校も21日から再開する。一時は約2500人の児童生徒のうち、約2200人が帰国していたという。

 タイ政府の洪水対策も、浸水地域の拡大抑止から復旧作業へと焦点が移る。しかし、バンコク北部や西部、周辺県ではまだ1メートル以上浸水している地域もあり、インラック首相は15日、「被害が越年してほしくないが、バンコク西部は(年内中の状況改善に)自信がない」と語り、一部で被害が長期化するとの見通しを示した。

タイ、旅行会社が催行中止延長?バンコク、外国人観光客の姿も

 タイにおける洪水の長期化を受け、近畿日本ツーリスト(KNT)と日本旅行はバンコク、アユタヤに滞在するパッケージツアーについて、11月30日の日本出発分まで催行中止を延期した。取消料は収受しない。

 また、ジャルパックもバンコクツアーの催行中止期間を11月23日まで延長。11月24日から30日出発分については水害を理由にした取消に限り、取消料を免除する。ジェイティービー(JTB)やエイチ・アイ・エス(HIS)、クラブツーリズム、阪急交通社は現状維持としている。

 航空会社各社も、払い戻しや変更の対象となる期間を延長。タイ国際航空(TG)では払い戻し対象となる航空券について、日本/タイ間の予約が11月14日のものまで延長。全日空(NH)も払い戻しや予約変更の対象となる航空券を、予約が12月14日のものまでとした。

 外務省によると、バンコクの状況は好転しておらず「今のところ(渡航情報を)下げるに至る情報はタイ側からもたらされていない」という。バンコクでは北部で水をせき止め、運河を利用し中心部を迂回させて東に水を流す計画だが、排水作業などが難航。せき止められた水が徐々に首都バンコク中心部に向かっており、冠水範囲も次第に拡大しているという。バンコク近郊の工場団地も引き続き冠水している。ただし、今月中旬に再び大潮があるため予断は許さないものの、バンコクの観光地についてはあまり被害が出ていないという。

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