今年の夏、財布にやさしい旅をしたいなら、ぜひベトナムのハノイ(Hanoi)へ――。世界最大級の旅行サイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」は、最も手頃な価格で行かれる海外旅行先をランキング化した年次報告書「TripIndex 旅行者のための物価指数」を発表した。
?予算に応じた夏休みの旅行計画の参考にと作成されているTripIndexでは、世界60か所の主要観光都市で3泊した場合の平均滞在費を算出している。滞在費には宿泊費のほか、観光スポットの入場料、周遊タクシー代、昼食と夕食の費用などが含まれている。
?今年はハノイに加え、タイ・バンコク(Bangkok)、マレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)、フィリピン・マニラ(Manila)がトップ10にランクインし、東南アジアが世界的にも最も手頃な旅行先となっていることが示された。
?東南アジアの都市の滞在費は一般的に、米都市で最も物価の安いダラス(Dallas)より平均28%(320ドル、約4万円)低く抑えられる。
?中でもハノイは、3泊した場合の平均滞在費がカップル旅行なら約732ドル(約9万円)、1人旅なら366ドル(約4万5000円)で済む。夕食費はカップルで平均45ドル(約5600円)、4つ星ホテルの平均宿泊料金は1泊87ドル(約1万円)だ。
?トリップアドバイザーによる「この夏、世界で最も手頃な旅行先トップ10」は、以下のとおり。
1. ハノイ、ベトナム2. ワルシャワ(Warsaw)、ポーランド3. シャルムエルシェイク(Sharm el Sheikh)、エジプト4. バンコク、タイ5. ムンバイ(Mumbai)、インド6. リスボン(Lisbon)、ポルトガル7. クアラルンプール、マレーシア8. マラケシュ(Marrakech)、モロッコ9. マニラ、フィリピン10. ベルリン(Berlin)、ドイツ
日本旅行業協会(JATA)が大手ホールセラー5社(※)に実施した国内旅行の夏休み(7月1日?9月30日)の販売動向調査で、国内旅行の予約人数は7月が前年比2.8%増、8月は3.3%増、9月が52.5%増といずれも前年を上回り、全方面で好調だった。
方面別では、北陸新幹線の開業により、北陸に加えて軽井沢や信州なども人気が上昇。また、妖怪ウォッチやハリーポッターなどの新アトラクションで注目されているユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や高野山開創1200年などで、京阪神は7月が19.7%増、8月が11.0%増、9月が34.1%増といずれも2桁増となった。
商品別の傾向を見ると、大曲やハウステンボスでの花火大会、東北の夏祭りなど、夏のイベントが組み込まれたツアーは例年通り堅調に推移。加えて、世界遺産の暫定リストに入った軍艦島のツアーなど、世界遺産に関する商品の人気が高まっているという。
また、JATA会員各社381社の営業、企画、カウンターなどの担当者453名におこなったアンケートでは、人気の方面は1位が北海道、2位が沖縄、3位が東京ディズニーリゾート(TDR)を含む東京となった。北海道は動物園や自然体験などさまざまなアクティビティーがあることや、夏でも涼しいことなどから3世代での旅行が増加。また、沖縄は小さな子供を含めたファミリーに滞在型のリゾートが人気となり、東京はTDRや東京スカイツリーなどが好調を維持しているという。
世界最大の航空組織、国際航空運送協会(International Air Transport Association、IATA)は9日、機内持ち込み荷物に最適な大きさのスーツケースを提案した。
?IATAの空港、乗客、貨物、安全担当上級副社長トム・ウィンドミュラー(Tom Windmuller)氏によると、このキャスター付きスーツケースの寸法は、縦55センチ、横35センチ、奥行き20センチ。定員120人以上の航空機で乗客全員が座席頭上の棚に1つずつ入れることのできる大きさだという。
?機内持ち込み荷物のサイズ制限は航空会社ごとに異なっており、混乱が生じる原因にもなっていた。そこでIATAは、最適な寸法を割り出すため、ボーイング(Boeing)とエアバス(Airbus)との話し合いを重ね、かばんメーカーにスーツケースの製造を打診した。
?スーツケースは、年末までに広く市場に出回ることが期待されており、また価格については、それぞれの製造メーカーが選択する品質およびマテリアルによって決まるとされている。
?IATAの寸法規定に適合するスーツケースには、「IATA Cabin OK(IATA機内持ち込み可能)」と書かれたタグあるいはラベルでの表示がなされるという。
?航空各社は同プログラムへの参加を義務づけられてはいないが、これまでのところ、各社の反応は上々だという。©AFP
東海道新幹線では、最新型車両のN700Aや改造を施したN700系の導入により、スピードアップが可能となり、最高速度を現在の270?/hから285?/hに引き上げる。これにより、早朝と深夜の最速達列車の「のぞみ」8本(うち臨時1本)、日中時間帯の上下毎時1本の「のぞみ」29本の合計37本の所要時間を3分短縮する。また37本のうち、早朝と深夜の4本(うち臨時1本)は、東京駅(東京都千代田区)?新大阪駅(大阪市淀川区)間を最速2時間22分で運転するとしている。このほか、列車の増発と在来線列車との接続の改善などを行うという。
在来線では、愛知県内を走る武豊線を電化させ、従来の気動車に代えて、電車を導入し、列車を増発するなどの変更を行う
英経済誌「エコノミスト(Economist)」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence Unit、EIU)」が発表した「世界の都市の住みやすさ」ランキング最新版で、カナダとオーストラリアの都市が上位につけた。豪メルボルン(Melbourne)は4年連続で1位に輝いた。
?同調査は、世界中の140の都市を安定度、保健医療、文化・環境、教育、インフラの5つのカテゴリーで評価。メルボルンは保健医療や教育などのカテゴリーで100点満点を獲得した。
?また同調査では、富裕国で人口密度の低い中規模サイズの都市が、比較的生活しやすいという傾向が示された。
?一方、最も住みにくい都市という評価を受けたのは、シリアのダマスカス(Damascus)で、バングラデシュのダッカ(Dhaka)とパプアニューギニアのポートモレスビー(Port Moresby)が続いた。
■2014年版?住みやすい都市ランキング?トップ10
1. メルボルン(豪)2. ウィーン(Vienna、オーストリア)3. バンクーバー(Vancouver、加)4. トロント(Toronto、加)5. アデレード(Adelaide、豪)6. カルガリー(Calgary、加)、7. シドニー(Sydney、豪)8. ヘルシンキ(Helsinki、フィランド)9. パース(Perth、豪)10. オークランド(Auckland、ニュージーランド)
空港の祈とう室や国産の絹で作られたヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)、さらにはハラール認証を受けた食品――。国民の均質性が高く、イスラム教信者の数がわずか10万人前後の日本で、2020年までに外国人観光客を倍増させるという目標を達成するため、なじみの薄いイスラム教徒の旅行客を取り込む試みが始まっている。
?東京で開催された最近の「ハラール・ツーリズム」のセミナーで、マレーシアの食品会社「ブラヒム(Brahim's)」のトップ、ダトゥク・イブラヒム・ハジ・アフマド・バダウィ(Datuk Ibrahim Haji Ahmad Badawi)氏はAFPに対し、「イスラム教徒の旅行者にとって、日本はまだ快適な旅行先とはいえない。(日本)政府もこれに気付いたようだ」と述べた。
?同様のセミナーは昨年、国内20か所で催され、日本を訪れるイスラム教徒にどのように向き合うべきかを学ぶため、ホテルやレストランの経営者たちが招待された。
?また大阪商工会議所は、イスラム教で禁忌とされるアルコール飲料や豚肉など、イスラム教徒が口にして良いものと悪いものを例示した5000部のガイドブックを配布した。
?2013年に日本のビザ取得要件が緩和されたマレーシアやタイ、そしてまもなく緩和予定のインドネシアなどのイスラム教徒が数多く暮らす東南アジア諸国では、日本への観光旅行が盛んに宣伝されている。
?2013年に日本を訪れたインドネシア人観光客の数は前年に比べて37%増え、マレーシア人観光客も21%増となった。
?ブラヒム社はハラール食を取り入れた機内食の提供を念頭に、全日空(All Nippon Airways、ANA)と既に業務提携している。イスラム教徒の宿泊客を取り込みたい有名ホテルの多くも、バダウィ氏にアドバイスを求めて訪ねてくるという。
?バダウィ氏によると、日本は取り組みの開始が遅かったが、今後の見通しははっきりしているという。旅行好きなイスラム教徒は日本を訪れるようになり、最終的に6000億ドル(約60兆円)規模とされるイスラム教徒の旅行関連市場で、日本はより大きな分け前にありつくことができるようになるだろうと考えている。
?徐々にではあるものの、こうした取り組みは全国各地で見られるようになってきている。関西国際空港など主要空港に祈とう室が設置されているほか、あるテレビ報道によると、一部空港ではイスラム教徒のお土産向けに国産の絹で作られたヒジャブが販売されているという。
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