病原菌の「伝染ハブ空港」、米JFK空港が1位
米ニューヨーク(New York)のジョン・F・ケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)は国際的なハブ空港であるだけでなく、世界を股に掛けて伝染する病原菌にとっても拡大拠点となっているようだ。前週発表された米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)の論文で、伝染病の「感染拡大拠点となる空港リスト」のトップに同空港の名が挙がった。 2位以下は、ロサンゼルス(Los Angeles)、ホノルル(Honolulu)、サンフランシスコ(San Francisco)、ニューアーク・リバティー(Newark Liberty)、シカゴ・オヘア(Chicago O'Hare)、ワシントン・ダレス(Washington Dulles)の各国際空港となっている。 研究では旅客の移動パターン、空港の地理的位置、待ち時間など、伝染病が拡大する過程で空港が寄与するさまざまな要因を評価した。グローバル化が進む中、SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome、重症急性呼吸器症候群)や鳥インフルエンザといったウイルスがどのように広まり、どうやって流行するのかを把握し、予測につなげたいという構想に基づいている。 だが「感染拡大源」リストの上位に挙がっているからといって、空港そのものが汚染されているわけではない。また、結果は直感的な空港の印象とは相容れないものだった。 例えば、3位のホノルル空港の発着数は1位のケネディ国際空港のわずか3割程度にすぎないが、病気感染の危険度は同じくらいだった。これは航空輸送網においてどういった位置にその空港があるかによるのだという。論文は「(ホノルルは)太平洋上にあり、遠方の大規模ハブ空港との接続便が多い」と指摘している。
中国・昆明、「昆明長水空港」、6月28日オープン
2012年6月28日に「昆明長水空港」がオープンいたします。
現在利用している昆明市に位置する国際空港は「昆明長水空港」開港に伴い、6月27日をもってクローズとなります。
「昆明長水空港」は市内から東へ約25km、高速道路の利用で約35分の場所に位置します。将来は地下鉄6号線が空港に直結する予定ですが、オープン当初はリムジンバスで市内と結びます。
新空港はかなり広く、ツアーの場合は空港到着後、バスの駐車場まで10分ほど歩くことになります。また出発の際も、チェックインカウンターからそれぞれの搭乗口まで距離があり、一番近いところでも10分以上は歩かなくてはなりません。ついてはご帰国の際は時間に余裕をもってチェックインされるよう、お願いいたします。
また新空港へ移転に際して、フライトが調整されることも予想されますので、フライト情報と時刻にも十分にご注意ください。
バンコク、「スワンナプーム空港」滑走路の補修工事に伴う影響(6?8月)
バンコク・スワンナプーム国際空港を運営する空港当局の通達によりますと、2012年6月11日?8月09日の間は滑走路の補修工事のため、一部使用が制限されます。
その影響により、同空港の発着便は定刻より遅延することが予想されます。
ついては、同工事期間中に同空港で乗り継ぎをされるご予定の方は、乗り継ぎ時間に十分な余裕を持って予約されることをお勧めいたします。
IOC委員もブチ切れたヒースロー空港、本当の"悪夢"はこれから
英 空港に五輪専用ターミナル
元ニュージーランドのウィンドサーフィン代表選手で国際オリンピック委員会(IOC)委員のバーバラ・ケンドルさん(44)がツイッターでロンドンのヒースロー空港を批判。その発言が波紋を広げている。
1992年のバルセロナ五輪で金、1996年のアトランタ五輪で銀、2000年のシドニー五輪で銅を獲得するなど5つの大会で活躍したケンドル委員は、5月28日に五輪のイベントに参加するためにヒースロー空港に降り立った。そこに待ち受けていたのは入国審査を待つ長蛇の列。ブチ切れた彼女はツイッターで公然とヒースロー空港を批判した。
「ヒースロー空港の入国審査は悪夢!! 通過するのに2時間もかかった。まだオリンピックも始まっていないのに!」
これがただの観光客のつぶやきなら、大した騒ぎにはならなかったはずだが、ほかならぬIOC委員。五輪の開催に大きな影響力を持つだけに、"ヒースロー空港を最初に公然と批判したIOC委員"ということで、一躍、世間の注目を浴びることとなった。
何しろ、今ですら入国審査が2時間待ち。これが五輪本番となったらどうなるのか。評論家は「7万人にも上る選手、審判らの入国に対応できないのでは」と懸念を示す。
ウィーン空港、スターアライアンスのターミナルオープン、MCT25分
オーストリア航空(OS)によると、ウィーン国際空港に6月5日、オーストラリアン・スターアライアンス・ターミナルがオープンした。これにあわせ、OSやルフトハンザ・ドイツ航空(LH)など、スターアライアンス加盟会社が移転する。総面積は15万平方メートルの広さだが3フロアの多層設計とし、最短乗継時間(MCT)25分を維持。非シェンゲン国からシェンゲン国への乗継もエスカレーターでの上下移動となり、ターミナル間を移動する必要がないという。
出発階には69ヶ所のチェックインカウンターと40台のセルフチェックイン機を設置。また、セキュリティコントロールは15台のレーンを設け、ビジネスクラスとステイタスカスタマー用のファストレーンも用意した。また、既存のターミナルとは直結しているため、徒歩での移動も可能だ。ターミナル内はラップトップPC用電源やプライバシースクリーン付の椅子を80台設置し、WiFiも無料としている。
このほか、新ターミナル内には31の店舗と19のレストランをオープン。ウィーンの老舗スーパー「マインヌル・アム・グラーベン」や「カフェ・ザッハー」などのオーストリアブランドも入店している。
アトランタに新国際線ターミナル?デルタ、顧客サービス向上
アトランタ空港で5月16日、新たに国際線ターミナルFが営業を開始した。初便は出発がデルタ航空(DL)の成田行きDL295便、到着がダブリン発DL177便。新設のコンコースFは既存のコンコースEに接続しており、12ヶ所の国際線ゲートを設置。また、コンコースFには300名を収容可能なデルタ・スカイクラブも新設しており、シャワールーム8部屋やビジネスエリアを用意したほか、無料のアルコール類、有料のプレミアムワイン、シャンパン、蒸留酒などを用意した。
ターミナルFの開業により、アトランタが目的地の旅客は、到着後の手荷物再検査が不要になる。アトランタから国際線を利用する場合は、州間高速道路I-75の239番出口からアクセス可能だ。国内線ターミナルや市内へと接続する電車MARTAの駅にはシャトルバスを運航する。このほか、既存ターミナルを結ぶプレイントレインと遊歩道は延長された。
なお、新ターミナルとコンコースFへのDLの投資は、DLが取り組みを進めてきた総額30億米ドルのサービス・プロダクト向上計画の一環。アトランタだけでなく、ニューヨーク、シアトル、ロサンゼルス、ソルトレイクシティの各空港でも空港施設の改修や拡大を進めているところだ。
2010年の欧州空港の利用者数、ヒースローがトップ
欧州連合(EU)域内で2010年に最も多くの旅客が利用した空港は、前年比0.2%減の6600万人が利用したロンドン(London)のヒースロー空港(Heathrow Airport)だった。欧州連合統計局(Eurostat)が14日、報告書を発表した。 報告書によると、第2位はパリ(Paris)のシャルル・ドゴール空港(Charles de Gaulle Airport)で、前年比0.5%増の5800万人だった。3位は前年比4.1%増の5300万人が利用した独フランクフルト(Frankfurt)国際空港で、4位は前年比3.9%増の5000万人が利用したスペイン・マドリード(Madrid)のバラハス(Barajas)国際空港、5位は前年比3.7%増の4500万人が利用したオランダ・アムステルダム(Amsterdam)のスキポール(Schiphol)空港だった。 欧州の主要30空港の合計利用客は7億7700万人近くに上った。そのうち、EU域内の2か国を移動した旅客は3億2300万人で、EU域内からEU域外への旅客は2億9100万人、国内旅行が1億6300万人だった
バッジで外国語OKアピール/成田空港
成田空港内の店舗スタッフが、接客サービスの向上を目的に「外国語話せますバッジ」の着用を始めた。 成田国際空港会社(NAA)とテナント連絡協議会の共同企画で、英語以外の外国語を話せるスタッフが一目で分かるように、従来は各店舗が独自で用意していたバッジを統一し、中国語、韓国語、スペイン語をはじめ、2カ国語、3カ国語が話せるスタッフ用など14種類のバッジを作った。 同空港内の飲食、物販、免税店などでは約3千人のスタッフが働いており、英語以外の外国語ができるスタッフは約400人。 免税店スタッフの金圭仙さんは「直径6センチと大きくなり、カラフルで目立つようになった。購入の有無に関わらず声をかけられるようになった」と話す。菓子店スタッフの塙佳子さんは「成田空港の顔という役割を自覚して頑張りたい」と話した。
関空、「KIX MAGAZINE」の電子版開始、Googleマップ活用も
関西国際空港はこのほど、昨年4月に創刊した「KIX MAGAZINE」の電子版を新たに稼動した。KIX MAGAZINEは、「24時間、こころ動かす空港KIX?『World Walk』」をメインテーマに、16ページフルカラーで旅の魅力や旅に関係する情報を伝えているもの。年間6回、各号12万分を発行している。
電子版では、Googleマップでのバーチャル旅行体験や、紙面に掲載した料理のレシピ、取材中のこぼれ話など紙媒体で紹介しきれなかった情報を掲載していく。バックナンバーやフォトギャラリーなども用意する。電子ブックで閲覧できるほか、TwitterやFacebookなどソーシャルメディアにも対応した。
▽「KIX MAGAZINE」電子版www.kansai-airport.or.jp/kixmaga
成田、LCC専用ターミナル建設へ、2014年度開業めざす
成田国際空港(NAA)は4月5日、LCC専用ターミナルを建設する計画を発表した。2012年度は専用ターミナルビルの具体的な設計や準備工事に着手し、2014年度中の完成をめざす考えだ。第2ターミナルビルの北側地区で、現在第5貨物ビルやエプロンがある地域を候補地として設定した。ターミナルは3階建てで、NAAによるとコスト削減のため、搭乗橋は設置せず原則として徒歩で搭乗する形をとる予定だという。
NAA代表取締役社長の森中小三郎氏は「現在のFSC(フルサービスキャリア)の皆様と同様に、NAAにとってLCCも極めて重要なパートナーになる」とコメント。成田空港にとって4000km未満の路線のシェアが他のアジア諸国の空港に比べて小さいことから、今後大きな成長が期待できるとの考えだ。
LCC専用ターミナル開業までの当面の間は、LCCの国際線は現状と同様に第2ターミナルビルで受け入れし、国内線は同ターミナルビルに新たに整備する暫定国内線施設で受け入れを実施する。暫定国内線施設は今秋に完成する予定だ。LCCの成田発着国内線については、2012年7月にジェットスター・ジャパン、8月にエアアジア・ジャパンが開設する計画だが、2社については暫定国内線施設の一部を早期運用できるよう整備し、先行して活用することで対応するという。
今後はCIQを始めとする関係機関と協議を開始し、詳細について検討を進める考え。また、LCC各社との意見交換や共同での勉強会も実施していく予定だ。
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