上海で深刻な大気汚染、航空便の出発延期相次ぐ
中国・上海市が6日、深刻な大気汚染に見舞われ、上海浦東国際空港では航空便の出発延期が相次いだ。
上海市が公表している有害な微小粒子状物質「PM2.5」の濃度などを基にした大気汚染指数は0700GMT(日本時間午後4時)時点で466と、6段階のうち最悪の「深刻な汚染」となった。同指数は6日午後、国際機関が基準とする水準の23─31倍に達した。
上海当局は市民に屋内にとどまるよう呼びかけるとともに、工場には生産を停止するか縮小するよう求めた。
タイ首都で大規模な反政府デモ、財務省を占拠
タイの首都バンコク(Bangkok)で25日、インラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)首相の退陣を求める数万人規模の抗議デモが行われ、デモ隊の一部が財務省の建物に突入し占拠した。デモ隊は他の官公庁ビルも占拠すると警告している。
?インラック首相と、汚職で有罪となり現在国外に逃れている兄のタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相に対する抗議デモは、死者90人以上を出した2010年の反政府デモ以来最大の規模にまで膨れ上がっている。
?警察の推計では3万人が参加。デモ隊は市内各地で省庁や軍・警察の拠点、テレビ局などへ向かって行進しており、一部は「タクシンは出ていけ。軍は介入せよ」とのシュプレヒコールを叫んでいる。タイでは立憲革命により立憲君主制が確立した1932年以降、軍が政変に介入する事態が18回にも及ぶ。
?バンコクでは、インラック政権がタクシン元首相の帰国に道を開く恩赦法案を提出したことから、ここ数週間にわたって野党主導の反タクシン派デモが続いている。24日には9万人以上がデモ行進。これに対しタクシン支持派の通称「赤シャツ隊(Red Shirts)」も同日夜にインラック首相の支持を訴える集会を開き、約5万人が参加するなど緊張が高まっている
1位はイベロスター・グランド・ホテル・パライソ http://www.iberostar.com/en
世界の「オールインクルーシブ」リゾート・トップ10、旅行サイトが発表
手旅行情報サイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」はこのほど、サイト利用者の満足度や評価に基づく「トラベラーズチョイスアワード(Travelers' Choice Awards)2013」の「オールインクルーシブ」部門トップ10を発表した。
「オールインクルーシブ」プランは、宿泊料金や食事代、各施設の利用料などがほぼ全て含まれている旅行プラン。上位のリゾート10か所の所在地は全て、カリブ海、メキシコ、ドミニカ共和国が占めた。
?特に満足度が高かったリゾートが集中していたのは、中南米とカリブ海地域。1位の「イベロスター・グランド・ホテル・パライソ(Iberostar Grand Hotel Paraiso)」をはじめ、トップ10のうち5つがメキシコにあるリゾートだった。
?トップ10の残りはキューバとジャマイカ、ドミニカ共和国にあるリゾートだった。2位の「ロイヤルトン・カヨ・サンタ・マリア(Royalton Cayo Santa Maria)」は、キューバ北部の小さな島にある。
?トリップアドバイザーのトラベラーズチョイス2013・オールインクルーシブ世界トップ10は以下のとおり。
1位「イベロスター・グランド・ホテル・パライソ」:メキシコのプラヤデルカルメン(Playa del Carmen)、プラヤパライソ(Playa Paraiso)
2位「ロイヤルトン・カヨ・サンタ・マリア」:キューバのカヨサンタマリア(Cayo Santa Maria)
3位「ラ・アマダ・ホテル(The Beloved Hotel)」:メキシコのカンクン(Cancun)、プラヤムヘレス(Playa Mujeres)
4位「イベロスター・グランド・ローズ・ホール(Iberostar Grand Rose Hall)」:ジャマイカ共和国のモンテゴベイ(Montego Bay)、ローズホール(Rose Hall)
5位「エクセレンス・プラヤ・ムヘレス(Excellence Playa Mujeres)」:メキシコのカンクン、プラヤムヘレス
6位「ル・ブラン・スパ・リゾート(Le Blanc Spa Resort)」:メキシコのカンクン
7位「イベロスター・グランド・ババロ・ホテル(Iberostar Grand Bavaro Hotel)」:ドミニカ共和国のプンタカーナ(Punta Cana)
8位「シークレッツ・マローマ・ビーチ・リビエラ・カンクン(Secrets Maroma Beach Riviera Cancun)」:メキシコのプラヤデルカルメン、プラヤマローマ(Playa Maroma)
9位「ザリザーブ・アット・パラディサス・パルマ・レアル(The Reserve at Paradisus Palma Real)」:ドミニカ共和国のプンタカーナ
10位「ラグジュアリー・バイア・プリンシペ・カヨ・レバンタード・ドン・パブロ・コレクション(Luxury Bahia Principe Cayo Levantado Don Pablo Collection)」:ドミニカ共和国のサマナ(Samana)県バイアデサマナ(Bahia de Samana)
タイのパタヤ沖で観光フェリーが沈没、6人死亡
タイのリゾート地パタヤ(Pattaya)沖で3日、観光客で満員のフェリーが沈没し、外国人3人を含む6人が死亡、15人が重傷を負った。
?フェリーは2層式で、日帰り観光地として人気のあるパタヤ近くのラン島(Koh Larn)付近沖合で沈没した。
?パタヤ警察署長によると、これまでにフェリー乗客6人の死亡が確認された。死亡者はタイ人3人、中国人1人と国籍が判明していない外国人2人だという。また警察は沈没した船内に乗客が取り残されているとの報道を否定し、海に投げ出された約150人の乗客らは全員救助されたと付け加えた。
?警察では事故原因を調査中としているが、現地メディアは、定員を超える乗客を乗せていたフェリーでエンジン故障が発生したため乗客が走り出して船の一方に集中し、船が傾いたことが沈没の原因とみられると伝えている。
「幸せの国」へようこそ、ブータン・エアラインズが国際線就航
インドと中国に挟まれたヒマラヤ山脈(Himalayas)の王国、ブータンが、外国人への門戸をさらに開こうとしている。民間航空会社ブータン・エアラインズ(Bhutan Airlines)の国際線就航で、この秘境の内陸国へのアクセスが少し便利になりそうだ。
?タイの英字紙バンコク・ポスト(Bangkok Post)によると、ブータン・エアラインズはエアバス(Airbus)製の144席の航空機1機を外国からの旅行者のほとんどが経由するタイのバンコク(Bangkok)とブータンのパロ空港(Paro Airport)間で運航する。ブータン・エアラインズのデービッド・ヤング(David Young)最高経営責任者は同紙に、運賃はこれまでブータンの国際線路線を独占していた国営航空ドゥルックエアー(Drukair)に比べて最大15%安いと語った。
?仏教を国教とし、国内総生産(GDP)に代わる指標として国民の幸福度を測る「国民総幸福量(GNH)」を掲げるブータンは「幸福の国」、「雷龍の国」として知られ、雪を頂いた山や手付かずの自然、神秘性を売りに、冒険を求める人や自然愛好家をターゲットに観光客誘致に乗り出している。瞑想などができる静かな場所や現代生活から逃れる場所を探している人々の人気を集め、昨年は日本、米国、中国、タイなどから前年比60%増の約15万人の観光客がブータンを訪れた。
大気汚染による死者数、交通事故超える サンパウロ
2014年にサッカーのワールドカップ(2014 World Cup)の開幕試合が行われるブラジル最大の都市サンパウロ(Sao Paulo)では、大気汚染が原因の年間死者数が、交通事故による年間死者数を上回ることが、24日に発表された調査結果により分かった。 健康・持続可能性研究所(Health and Sustainability Institute)が行ったこの調査によると、人口1100万人を抱えるサンパウロ市では、交通事故による死者数が1556人なのに対し、少なくとも4655人の市民が大気汚染に関連した病気で亡くなっているという。 また、州レベルでもこの傾向が当てはまるといい、同国最多の4200万人が住むサンパウロ州では、交通事故による死者数は毎年7900人ほどなのに対して、大気汚染による死者数は1万5000人に上る。 同州では年平均の大気中の汚染濃度が、世界保健機構(World Health Organization、WHO)によって設定された許容値である1立方メートル当たり10マイクログラムをはるかに上回る、同20?25マイクログラムにも達しているという。 2006?11年に行われたこの調査は、サンパウロ大学(University of Sao Paulo)の健康・経済分野の専門家たちの協力のもと実施された
エジプト非常事態宣言 デモ強制排除 死者数の情報錯綜
エジプト治安当局は14日朝(日本時間同日午後)、首都カイロでムルシ前大統領の支持派が続けていたデモの強制排除に踏み切った。AFP通信は独自集計で「少なくとも124人の遺体を確認した」と報じた。ロイター通信は保健省の情報として「全国で95人が死亡」と伝えた。これまでで最悪の惨事となった可能性がある。
強制排除には多数の治安部隊員に加え、ブルドーザーも投入、これ以上のデモ継続は許容しないという暫定政権の強硬姿勢を示した。暫定政権は強制排除に着手後、全土に1カ月間の「非常事態」を宣言した。
一方、6月下旬からデモを続けるムルシ氏の支持母体「ムスリム同胞団」などの反発は必至。来年初めまでの国民議会選実施など、暫定政権が見込んでいた今後の政治日程に大きな影響が出る可能性がある。
エジプトの渡航情報引き上げ、大手各社がツアー中止
外務省は7月3日、エジプトの渡航情報について、シナイ半島(スエズ湾、アカバ湾に面した沿岸地域を除く)以外のエジプト全域を「十分注意してください」から「渡航の是非を検討してください」に引き上げた。エジプトでは6月22日頃から、反大統領派が大統領の退任を求めてデモや集会を実施しており、6月26日以降、全国各地で大統領反対派と支持派が衝突。外国人を含む多数の死傷者が発生しており、6月30日だけで16人が死亡、781人が負傷した。
7月1日には国軍が、48時間以内に大統領側が国民の要求に応えない場合は今後のロードマップとその履行のための手続きを発表すると宣言。大統領側は軍の声明に否定的な姿勢を表明しており、大統領と軍で食い違いが発生している。
外務省では、デモが全国的に広がって複数の死者が出ており、今後の規模の拡大や衝突、混乱の継続の可能性が不透明であること、政治的解決の行方が見えないことなどから「引き続きカイロを含む全国各地で治安の悪化を含め、社会的混乱が拡大、継続することが懸念されている」とし、引き上げを決定。渡航の是非を慎重に検討し、不要不急の渡航は避けるように呼びかけるとともに、やむを得ず渡航する場合は最新の情報の入手、連絡手段の随時確保、適切な安全対策の実施を訴えている。
外務省の渡航情報引き上げを受け、大手旅行会社各社はパッケージツアーの催行中止を決定。旅行者からの取消料は収受しない。ジェイティービー(JTB)はエジプトを含むツアーについて、7月31日まで催行を中止するとしており、約150名に影響が出る見込み。8月以降の対応は7月下旬に決定する予定。なお、既に出発済みのツアーは、早急にエジプトを離れるよう調整中とした。
米空港でスイス航空機から120万ドル消える、 FBIが捜査中
米連邦捜査局(FBI)は25日、ニューヨーク(New York)のケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)に到着したスイス・インターナショナル・エアラインズ(Swiss International Airlines、SWISS)機内から紛失した120万ドル(約1億1800万円)を捜索中だと明らかにした。 FBIのケリー・ラングメッサー(Kelly Langmesser)報道官によると、スイス航空17便から現金が消えたのは22日。しかし、今のところ、その他の詳細は明らかにされていない。 JFK空港では1978年にも独ルフトハンザ航空(Lufthansa)の機内から現金500万ドルと87万5000ドル相当の宝石が強奪される事件が起きている。この事件は、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督が1990年に『グッドフェローズ(Goodfellas)』のタイトルで映画化している
エッフェル塔がストで閉鎖
パリ(Paris)のエッフェル塔(Eiffel Tower)が25日、職員のストにより閉鎖された。従業員たちは観光シーズンがピークを迎える時期の労働条件の改善と賃上げを要求している。 今回のストは、24日に労使間で7時間にわたって行われた最終協議が不調に終わったことを受け、フランスの労働組合である労働総同盟(CGT)が従業員らに呼び掛けたもの。CGTは5機あるエッフェル塔のエレベーターのうちの1機について、2008年に決まった改修がいまだに完了しておらず、運用できないことが従業員に負担を強いているとの不満を示している。 CGTはは声明で、「エレベーターに乗る人の列は長くなる一方、入場者もいら立ちを募らせる一方だ。(われわれの)労働条件は悪化している」と主張している。 300人あまりの従業員がストを決行するのは、2010年12月以来。この時には、エッフェル塔は2日間、閉鎖された。
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