中国南方航空(CZ)は3月27日から、関空/上海(浦東)線を週4便で開設する。また、29日からは福岡/浦東線にも週3便で就航する。使用機材はともにエアバスA320型機で、座席数はビジネスクラス8席、エコノミークラス143席の計151席。どちらも政府認可申請中だ。
CZは現在、中部/浦東線を1日1便で運航しており、今回の路線開設により上海線は3路線に増加することとなる。日本国内からは東北、華中、華南、西南などの地区へのアクセスの利便性が向上する。運航スケジュールは以下の通り。
▽CZ、関空、福岡/上海(浦東)線運航スケジュール・関空線(3月27日?)CZ8390便 KIX 18時00分発/PVG 19時20分着(月・水・金・日)CZ8389便 PVG 14時15分発/KIX 17時00分着(月・水・金・日)
・福岡線(3月29日?)CZ8436便 FUK 17時55分発/PVG 19時20分着(火・木・土)CZ8435便 PVG 14時15分発/FUK 16時45分着(火・木・土)
ユナイテッド航空(UA)は2月18日、4月1日から5月31日までに発券する日本販売分の航空券について、燃油サーチャージを徴収しないと発表した。国土交通省へは申請済み。12月から1月までのシンガポールケロシン市況価格の平均が円貨換算額で5163円となったことを受けたもので、9日には日本航空(JL)が、10日には全日空(NH)が同様の変更を発表していた。
UAは昨年2月に、JLとNHに続いて日本販売分に関する燃油サーチャージの適用条件を米ドル建てから円建てへ変更。ジョイントベンチャーをおこなっているNHの利用者に不都合がないよう、適用基準をNHと同様に改定した。
全日本空輸と日本航空は、国際線運賃に上乗せしている燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を4月からゼロにする。原油安でジェット燃料の価格が下がっているためで、ゼロとなるのは6年半ぶり。海外旅行者が減るなかで、旅行会社は需要の持ち直しに期待する。
燃油サーチャージは燃料価格が高騰した際、航空運賃と別に燃料代の一部を乗客から徴収する。国際的な制度で、全日空と日航は国際線で導入している。両社は航空燃油のシンガポール市場価格(シンガポールケロシン)を判断材料にしており、2カ月間の平均価格が1バレル6千円以上になると価格に合わせて段階的に設定・徴収する。
両社の現在のサーチャージは、最も高い北米や欧州線で往復1万4千円、韓国線で同600円。原油価格下落に伴って2014年10月から下がり続けており、両社は4、5月に国内で販売する分をゼロにする。ゼロになるのは2009年9月以来となる。
海外で販売される航空券については、昨年から徴収をやめている。国土交通省によると、両社のほか、日本を発着する海外航空会社の大半が4月以降の販売分についてゼロにする見込み。キャセイ・パシフィック航空(中国・香港)は2月から徴収をやめている。
チャイナエアライン(CI)は3月21日から、現在は週4便で運航している高松/台北(桃園)線を週6便に増便する。月曜日と金曜日の便を追加するとともに、既存便は火曜日、木曜日、土曜日、日曜日のうち火曜日の便を水曜日に変更する。関係国政府の認可取得が条件となる。
運航機材は既存便と同じボーイングB737-800型機を使用する。スケジュールの詳細は以下の通り。
▽CI、高松/台北(桃園)線運航スケジュール・増便分(2016年3月21日?10月28日)CI279便 TAK 11時20分発/TPE 13時00分着(月・金)※3月21日と25日のみCI279便 TAK 11時35分発/TPE 13時15分着(月・金)※3月21日と25日のみCI278便 TPE 06時45分発/TAK 10時20分着(月・金)※3月28日以降CI278便 TPE 07時00分発/TAK 10時35分着(月・金)※3月28日以降
・既存便分(16年3月27日?10月29日)CI179便 TAK 19時05分発/TPE 20時45分着(水・木・土・日)CI178便 TPE 14時30分発/TAK 18時05分着(水・木・土・日)
全日空(NH)は1月25日から、国内線の機内インターネットサービスとして「ANA Wi-Fiサービス」を開始した。テレビ番組やオーディオ番組など、機内で利用できるエンターテイメントコンテンツを無料で提供するもので、有料でWiFiサービスも利用可能とした。
無料コンテンツとしては、機内でテレビ番組を見ることができる「ANA SKY LIVE TV」を用意。乗客のスマートフォンやタブレット端末、ノートパソコンなどの無線LAN対応端末で、衛星多チャンネル放送サービス「スカパー!プレミアムサービス」を介して「日テレジーザス」「日テレNEWS24」「スカサカ!24時間サッカー専門チャンネル」を提供する。
また、全日空のオリジナル番組を中心としたビデオ番組を10種類から15種類、オーディオ番組を20種類から25種類、機内誌や雑誌、漫画、観光関連書籍など20冊前後の電子書籍を用意。同社独自の商品などを販売するショッピングサイト「ANA STORE@SKY」も提供するほか、フライトマップや地域情報、空港店舗情報やニュースなども用意した。
有料で提供するWiFiサービスの料金は40分プランが550円、フルフライトプランが1050円。支払いはクレジットカードで受け付ける。
ANA Wi-Fiサービスの対象となるのはボーイングB777型機、B787型機、B767型機、B737型機、エアバスA320型機の全クラス。ただし、B737-500型機、B737-700型機は対象外とした。また、ボンバルディアDHC8-Q400型機において、ビデオ、オーディオ番組、電子書籍サービスを無料で提供する。
まずはB777-300型機1機に導入し、羽田発着の新千歳、福岡、那覇路線を中心にサービスを提供。今後はその他の国内線機材に順次導入し、17年度末までに計100機で利用が可能になる見込みだ。
デルタ航空(DL)はこのほど、日米航空当局間で協議されている羽田国際線の昼間発着時間帯枠の配分について、反論する声明を発表した。今回の声明でDLは「(現在協議されている議論における)羽田発着枠の配分は、成田の利用者を奪い取り、成田の『国際空港』としての機能を殺すことになる」とし、「もし日米航空当局間の交渉が成立すれば、当社は成田/米国間の7路線すべてを運休しなければならなくなる可能性がある」とコメントした。
日米航空当局間では昨年12月に未配分の9枠について協議がおこなわれたが合意できず、協議の継続が決定。DLにはそのうち1枠または2枠のみ配分されると見られている。米国側は日本側に対し、さらに多くの枠を求めているところ。
DLは現在、成田をアジアにおけるハブ空港と位置づけ、ミネアポリス、デトロイト、シアトル、ポートランド、ロサンゼルスなど米国本土へ7路線、ホノルルを含むアジア太平洋地域へ9路線を運航している。もしも羽田の昼間発着時間帯枠の配分が決定した場合は、現在の同社の成田線の利用者は羽田へ移行することが見込まれるが、DLは1枠または2枠程度では「(羽田を)ハブ空港として利用することはできない」と主張している。
また、同じ米国の航空会社であるユナイテッド航空(UA)やアメリカン航空(AA)は、全日空(NH)および日本航空(JL)と共同事業を展開している点について説明。「(UAとAAは)すでにパートナー企業との連携により羽田線を拡充している」ことから、羽田の昼間発着時間帯枠が配分され、現在の状況が進むと「共同事業をおこなっている日米航空会社の複占状態を作り出すことになる」と指摘した。
これらを踏まえてDLは、米国航空会社が公平に羽田線を運航できるよう「羽田枠を限定せずにオープンにする」ことを、米国側が日本側に求めるべきと主張。それができないのであれば、羽田と成田の現状を維持するべきと主張した。
ANAグループは1月20日、2016年度の航空輸送事業計画を策定した。16年夏ダイヤでは4月28日に成田/武漢線を新設するほか、経済成長を続ける東南アジアへの新規路線として、9月1日に成田/プノンペン線のデイリー運航を開始する。同路線は日本/カンボジア間の唯一の定期直行便となる。使用機材はボーイングB787-8型機で、座席数はビジネスクラス42席、エコノミークラス198席の全240席。関係当局の認可取得が前提。
ANAグループは、訪日外国人観光客と地方をつなぐ地域交流のプラットフォーム「ANA EXPERIENCE JAPAN」(http://www.ana-exjapan.com/)の運用を開始した。使用言語は3言語(英語、中国語/繁体字・簡体字)。
同サイトでは、国土交通大臣に認定された7つの「広域観光周遊ルート」を中心に、日本各地の地方の魅力や、観光に必要な情報を発信する。また地方自治体や地域産業、サ?ビス事業者にも広く参画を募り、旅客誘致に向けた一元的な情報発信を目指す。これにより、訪日旅行の定番コースとなっている「ゴールデンル?ト」以外の日本の魅力発信にも力を入れたいとしている。
サイトを開設した昨年末には、まず北海道(道東)と九州、続いて四国・瀬戸内の観光スポットを紹介。さらに今後、東北、関西、中部/信州/北陸の情報を順次、展開する予定。その後は、各ルートのコンテンツをより掘り下げて拡充し、7つの広域観光周遊ルートを軸に、広く各地の旅行情報を提供する計画だ。
さらに実際に各地のレストランや現地体験ツアーの予約ができるプラットフォ?ムも開設。通訳案内、ATMやWi-Fiスポット情報、交通機関の乗り換え情報なども紹介している。
また今後、旅行客が訪日前にインターネット上でお土産などを購入予約できる取り置き予約サービスも導入する。凸版印刷と全日空商事が共同で開発・展開し、全国各地の流通小売事業者の参画を募る。同サービスにより、お土産品購入の時間や手間を省くことができるほか、希望商品の在庫切れ、売り場がわからないなど、外国人観光客が感じている不便を解消する。
今回の導入により、羽田、関空/パリ線を含めたすべての日本路線で新しいシートが利用可能となった。なお、B777-200型機で運航している関空線については、現在は以前のシートを搭載した機材も利用しているが、今夏を目途にすべてを新しいシートに入れ替える予定だ。
新しいファーストクラスは、最長で2メートルになるフルフラットシートを備えており、シート幅は57センチで、ベッド幅は77センチ。ベッドサイドにはランプとクローゼットを設置。テーブルは約60センチメートル四方で、機内食はミシュラン3ツ星シェフなどが監修したメニューを提供する。
ビジネスクラス
ビジネスクラスもフルフラットシートで、シートピッチは97センチメートル。シート幅は68センチメートルから72センチメートルで、ベッドの長さは1メートル96センチとした。配列は1-2-1で、中央の2席には可動式のパーテーションを設置。機内エンターテイメントは16インチのワイドタッチスクリーンで提供する。機内食はフランス料理に加え、出発24時間前までの事前注文で本格的な和食メニューも用意する。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスはシェル型のシートで、シートピッチは97センチメートル、シート幅は48センチメートル。リクライニングは最大123度とした。10.4インチのタッチ型スクリーンを用意したほか、同クラス専用のフランス菓子詰め合わせセットや、アメニティキットを提供する。エコノミークラスはシートピッチが84センチメートル、シート幅は44センチメートル、リクライニングが118度。パソコン用の電源ポートやUSBポート、9インチのタッチ型スクリーンを用意した。
AFでは成田線への新シートの導入を記念し、1月12日から2月29日まで、公式ウェブサイトでプレゼントキャンペーンを実施する。新たに制作した動画「ついフランス語で言ってみたくなる。エールフランスの魅力」を見てクイズに答えた人のなかから抽選で計200名に、ビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスなどの航空券、オリジナルキーリングを贈呈するもの。航空券は8月までに予約し、2016年内に旅行することを条件とした。
航空会社の安全性やプロダクトの格付けをおこなうエアラインレイティングスがこのほど発表した「世界の安全な航空会社トップ20」で、1位は3年連続でカンタス航空(QF)となった。調査は世界の航空会社407社を対象に、航空管理機関や政府などの監査、航空会社の墜落記録などをもとに決定したもの。
1位のQFについては、ジェット機の運航を開始して以来、事故による死者を出していない点などを評価した。2位以下については順位を付けていないが、上位20社には日本から日本航空(JL)と全日空(NH)を選出した。
エアラインレイティングスはあわせて「世界の安全なLCCトップ10」も発表。1位は決定せずに、アイルランドのエアリンガス(EI)、イギリスのフライビー(BE)、香港エクスプレス航空(UO)などの10社を選出した。「世界の安全な航空会社トップ20」と「LCCトップ10」の詳細は下記の通り。
▽世界の安全な航空会社トップ20(1位以下はアルファベット順)・カンタス航空・ニュージーランド航空・アラスカ航空・全日空・アメリカン航空・キャセイパシフィック航空・エミレーツ航空・エティハド航空・エバー航空・フィンエアー・ハワイアン航空・日本航空・KLMオランダ航空・ルフトハンザドイツ航空・スカンジナビア航空・シンガポール航空・スイス・インターナショナル・エアラインズ・ユナイテッド航空・ヴァージン・アトランティック航空・ヴァージン・オーストラリア航空
▽世界の安全なLCCトップ10(アルファベット順)・エアリンガス・フライビー・香港エクスプレス航空・ジェットブルー航空・ジェットスター・オーストラリア・トーマス・クック航空・TUIフライ・ヴァージン・アメリカ・ボラリス・ウエストジェット航空
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