JAL、羽田/ホーチミン、ロンドン就航へ?14年度計画、増便も
日本航空(JL)は1月22日、2014年度の路線便数計画を公表した。昼間時間帯の発着枠が傾斜配分となった羽田空港については、深夜早朝枠を使用してホーチミンに就航。昼間時間帯でもロンドン線を開設、シンガポール線とバンコク線をダブルデイリー化する。認可申請前だが、いずれも運航開始日は3月30日の予定。
国土交通省航空局では、昼間時間帯の発着枠配分に際し、JLの2016年度までを対象とする中期経営計画期間中は、新規路線の開設を「慎重かつ抑制的に判断する」との考えを示しているところ。羽田/ロンドン線はこれまでもブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の運航便をコードシェアしており、新規路線には当たらないこととなるが、ホーチミン線は完全な新規就航となる。
ガルーダ、スカイチーム加盟は3月5日、東南アジア2社目
ガルーダ・インドネシア航空(GA)は3月5日、スカイチームに正式加盟する予定だ。スカイチームにとっては20社目、東南アジアではベトナム航空(VN)に続く2社目の加盟航空会社となる。
GAでは、2011年から2015年を対象期間とする中期経営計画でスカイチームへの加盟を戦略的な目標と定め、新ITプラットフォームの導入やサービス向上、新機材導入、路線拡充に取り組んできている。
AA/US、顧客プログラムの統合開始、マイルやラウンジから
アメリカン・エアラインズ・グループはこのほど、アメリカン航空(AA)とUSエアウェイズ(US)のロイヤリティ・プログラムの統合を開始した。AAのAAdvantageとUSのDividend Milesの会員は、どちらの運航便に搭乗してもマイルや上級ステータスの獲得が可能となる。
また、すでに上級ステータスを保持している場合、2プログラムそれぞれの特典の中から、ファーストクラス・ビジネスクラスのチェックインや、保安検査、搭乗時の優先サービス、プリファード・シートの無料利用、預け手荷物の優先受け取りなどを利用できるようになる。
さらに、会員制ラウンジのアドミラルズクラブとUSエアウェイズクラブの会員には、それぞれの特典を両社のラウンジで相互利用できるようにする。また、AAdvantage Citi Executiveカードの保有者もUSエアウェイズクラブを利用できるようにする。
このほか、空港とウェブでのチェックインに関する時間の規定を2社で統一。ニューヨークのJFK空港では搭乗手続きカウンターも統合したという。
なお、今後は両社の統合に向けてコードシェア協定の締結や、USのスターアライアンス脱退とワンワールド加盟、主要空港での搭乗手続きカウンターとゲートの一元化、アップグレードなどマイレージ・プログラム規約の一部統一を予定している。
マレーシア航空、燃油サーチャージを運賃に一本化、4月から
マレーシア航空(MH)は4月1日以降の発券分について、日本発の燃油サーチャージと航空保険料を運賃に組み込むことを決めた。本社が各国の市場で進めている施策の一環で、運賃のみについて国土交通省航空局に認可を申請する。
MHでは、今回の決定を文書で旅行会社に伝達。文面では、「これまで燃油サーチャージをUSドル建てで徴収してまいりましたが、円安等の不可避な要因によりお客様にご不便をお掛けしてまいりました」とし、合わせて「毎回日本円に換算しご案内いただく旅行会社様へも大変ご面倒をお掛けしておりました」と言及。
その上で、「これを解消し、また、兼ねてからの旅行会社、消費者の皆様の要望にお応えするためにも」一本化を決めたと説明している。組み込みにより運賃の額が大きくなるため、旅行会社との契約条件は見直す必要が出てくるが、理解を求めていく考えだ。
なお、燃油サーチャージの運賃への組み込みに関しては、日本旅行業協会(JATA)が航空局などに要望をし続けてきたが、実現は難しいと見られていた。しかし、昨年5月にJATAが初めて観光庁に要望書を提出したところ、12月末にその回答として、航空局の協力のもと実務レベルで課題を協議する場が設けられることが伝えられている。
カタール航空、成田2タミに移動へ、ワンワールド加盟で
カタール航空(QR)は3月28日から、成田空港の利用ターミナルを変更する。ワンワールドへの加盟に伴うもので、現在は第1ターミナルだが第2ターミナルに移動する。
なお、第2ターミナルで利用するチェックインカウンターやラウンジなどは未定。詳細が決まり次第改めて案内するという。
ジェットスター、成田/メルボルン就航へ、関空/OOL線は運休
ジェットスター航空(JQ)は2014年4月29日、成田/メルボルン線を週4便で開設する計画だ。一方、現行の関空/ゴールドコースト線週3便は5月8日に運休する。使用機材は2クラス制のエアバスA330型機で、運航スケジュールや運賃は後日発表する予定。
メルボルンは、2008年9月にカンタス航空(QF)が運休して以来オフラインとなっていた。JQでは、年間で最高5万人の日本人旅行者をメルボルンに運ぶことになるとの予測を示している。
AA・US合併、「アメリカン・エアラインズ・グループ」に
アメリカン航空(AA)の親会社AMRコーポレーションとUSエアウェイズ(US)グループがこのほど合併を完了し、「アメリカン・エアラインズ・グループ」を正式に発足した。今後は新しい「アメリカン航空」を作り上げる作業に取り組んでいく。
合併後のAAは、50ヶ国超の330地点超に就航し、1日あたり約6700便を運航。従業員数は10万人以上となる。USは2014年3月30日にスターアライアンスを脱退し、翌31日にワンワールドに加盟する予定だ。
なお、最終的には単一の会社となるが、それまでには今後18ヶ月から24ヶ月が必要。それまで各社のウェブサイト、予約システム、フリークエントフライヤープログラム(FFP)などは従来通り別々に運営していく。FFPの提携は2014年1月初旬を目処としている。
エバー航空、成田/高雄線開設、デイリーで?12月11日から
エバー航空(BR)は12月11日、成田/高雄線を開設する。2013年3月に開始した成田空港を含む日台間オープンスカイを受けたもので、デイリーで運航する。
使用機材はエアバスA321型機で、ビジネスクラス8席、エコノミークラス176席の計184席。運航スケジュールは下記の通り。
▽BR、成田/高雄線運航スケジュール(12月11日?)BR107便 NRT 12時25分発/KHH 15時45分着(毎日)BR108便 KHH 07時00分発/NRT 11時25分着(毎日)
エア・カナダ、羽田/トロント線就航、B787で?14年7月から
エア・カナダ(AC)は2014年7月2日、羽田/トロント線を開設する。デイリーで運航する計画で、運航機材はボーイングB787型機。ACとして羽田に直行便を就航するのは今回が初めてで、B787型機のアジア線導入も羽田線が初となる。
日米の航空協議はまだ実現しておらず、羽田から昼間時間帯に米大陸東海岸への就航を発表しているのは現時点(※記事を公開した11時45分時点。同日17時頃に全日空(NH)がバンクーバー線の開設を発表)でACのみ。AC日本支社長のワイス貴代氏は「大きな売りにしていきたい」と意欲を示した。羽田線ではビジネス、レジャー双方をターゲットに、特に日本各地からの乗継需要を取り込みたい考えで、旅行会社に協力を求めていくとした。さらに、ACのハブ空港であるトロント以遠への乗継も考慮して、スケジュールを組んでいると説明。トロント以遠についても期待をかける。
また、現在運航中の成田/トロント線については「アジアとカナダを結ぶ大切な空港。きちんと飛ばしていきたい」とし、維持する方針を示した。同氏によると、成田はバンコクやシンガポールなどアジア都市を目的にした乗客にも利用されており、「乗客に(羽田と成田で)利便性の高い方を選んで使っていただきたい。お互いに補完しあうようにしたい」考えだ。
ビジネスクラスは1-2-1の配列 運航機材のB787型機の座席数は、ビジネスクラス20席、プレミアム・エコノミークラス21席、エコノミークラス210席の計251席。ビジネスクラスには180度フルフラットシートを配置したほか、全クラスでコンセントやUSBポート付きのタッチパネル式スクリーンを利用できるようにした。ACでは、2014年春からB787型機合計37機を順次受領する予定で、2014年には計6機納入される予定。まずは3機受領し、そのうちの1機を羽田線に投入する。
なお、羽田からカナダへの昼間国際線発着枠は、全日空(NH)も1枠配分されている。NHによると、羽田/カナダ線は「飛ぶ予定」であり、詳細は近日中に発表する予定としている。
シンガポール航空、燃油サーチャージ値上げ
シンガポール航空(SQ)は2014年1月1日から3月31日までの発券分について、日本発着便の燃油サーチャージを値上げする。日本/シンガポール間は現行の片道1万2000円から1万2500円に変更。成田/ロサンゼルス間は現行の1万3000円を1万4000円とする。
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