ルフトハンザドイツ航空は現在、乗務員組合(Vereinigung Cockpit)によるストライキが行われており、その影響で9月8日?9日に欠航が予定されいている。8日は長距離路線が欠航となり、羽田=フランクフルト/ミュンヘン線も欠航となる。9日は主にドイツ国内線と欧州路線を対象に欠航する見通しとなっている。
8日発の日本路線はLH717羽田→フランクフルト、LH716フランクフルト→羽田、LH715羽田→ミュンヘン以外全て欠航し、9日の日本路線はLH715羽田→ミュンヘン以外は運航を見込んでいる。旅客便は1,500便(内、170便は長距離路線)、貨物便は7便がストライキの影響で運休となる。フランクフルト/ミュンヘン/デュッセルドルフ発着の長距離路線は84便が運休、90便が運航と、運航は通常の半分程度となる。
フランクフルト/ミュンヘン/デュッセルドルフ発着の欠航便をすでに予約していた人は、1回限り無料でフライト変更ができるようになっている。同社は「ストライキの影響をできるだけ少なくするよう、乗客に全力を尽くして対応いたします」としている。
日本航空(JL)は2016年夏、新千歳空港の国内線ターミナルビルに最上級顧客向けのラウンジ「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」を新設する。同ビルの改修に伴うもの。同ラウンジは、JALマイレージバンク(JMB)のダイヤモンド会員、JALグローバルクラブ(JGC)のプレミア会員およびファーストクラスの乗客を対象にしたもので、新千歳空港は羽田空港に次ぐ国内2ヶ所目の開設となる。
また、現在は2階に設置中の「サクララウンジ」もリニューアルし、「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」とともに3階に置く。全体のデザインも「日本のたたずまい」をコンセプトに刷新。手荷物の収納スペースにもこだわり、利用者の居住性を高めるという。さらに、2階にラウンジ直結のJALファーストクラス・チェックインカウンターと、JMBダイヤモンド会員、JGCプレミア会員専用の保安検査場をリニューアルオープンする計画だ。
ラウンジの工事は11月4日から開始する予定。工事に伴いサクララウンジを閉鎖し、代替サービスとして空港内レストランなどで利用できる食事券を配布する。また、JMBダイヤモンド会員、JGCプレミア会員専用の保安検査場も工事に合わせて閉鎖し、利用者にはJGCエントランスの利用を呼びかける。
中国国際航空(CA)は10月25日から、北京/ムンバイ線の運航を週4便で開始する。使用機材はエアバスA330-300型機で、座席数はビジネスクラス30席、プレミアムエコノミークラス16席、エコノミークラス255席の全301席。各国政府の認可取得が条件となる。
CAによれば、両国間では近年、貿易が盛んになっているだけでなく、人的交流も活発化。15年には中国で「インド観光年」、16年にはインドで「中国観光年」を実施するなど、観光による交流も加速しているという。
CAは既に、週4便で北京/デリー線を運航しており、中国/インド線の運航便数は合計で週8便となる。運航スケジュールの詳細は以下の通り。
▽CA、北京/デリー線運航スケジュール(10月25日?)CA889便 PEK 19時40分発/BOM 01時00分着※翌日(火・木・土・日)CA890便 BOM 02時30分発/PEK 11時20分着(月・水・金・日)
日本航空(JL)は2015年冬ダイヤが始まる10月25日から、羽田/上海(浦東)線と広州線を開設し、羽田/北京線を増便する。5月に開催された日中航空当局間の非公式協議で、羽田の昼間時間帯の発着枠を活用した上海、広州、北京線の運航が可能になったことを受けたもの。3路線については12年8月に日中間で合意していたが、実現に至っていなかった。
浦東線、広州線は1日1便で運航を開始。JLは現在、羽田/上海(虹橋)線を1日1便で運航しており、浦東線の就航により、羽田/上海間を1日2便で結ぶこととなる。また、北京線は現在の1日1便から1日2便に増便する。
運航機材は3路線ともボーイングB767-300ER型機。浦東線は冬ダイヤで「SKY SUITE 767」を搭載した機材を運航する予定で、座席数はビジネスクラス24席、エコノミークラス175席の計199席。冬ダイヤ以降のスケジュールは未定とした。広州、北京線の機材は、ビジネスクラス30席、エコノミークラス197席の計227席。
さらに、現在は中国路線でコードシェアを展開中の中国東方航空(MU)、中国南方航空(CZ)の2社と、羽田発着路線を中心にそれぞれ新たなコードシェアを実施する。MUとはMUが運航する羽田/虹橋線でコードシェアを既におこなっているところで、今回は羽田/浦東線に対象を拡大した。また、CZとはCZが運航する羽田/広州線と、成田、関空/大連線でコードシェアを実施する。それぞれ準備が整い次第、販売を開始する予定だ。
また、JLでは合わせて、現在1日2便で運航中の成田/北京線を1日1便に減便するとともに、デイリー運航中の成田/広州線を運休すると発表した。羽田に国際線を就航させる場合に成田発着便を残す、いわゆる「成田縛り」の問題に対しては、関係当局と協議の上で申請したという。
なお、JLでは今回の新規開設と増便を記念し、エコノミークラスの特別運賃を発表。成田/浦東線は往復3万7000円、北京線は3万6000円、羽田/上海(虹橋/浦東)線は4万7000円、北京線は4万円、広州線は4万7000円とした。予約期間は8月31日から9月13日までで、対象期間は10月25日から12月19日出発分。別途燃油サーチャージや航空保安料などを徴収する。
羽田/浦東、広州、北京線の運航スケジュールは以下の通り。
▽羽田 中国線 新規開設/増便分運航スケジュール(10月25日?)
・上海(浦東)線JL085便 HND 14時40分発/PVG 17時10分着(デイリー)JL086便 PVG 18時35分発/HND 22時20分着(デイリー)
・広州線JL087便 HND 08時50分発/CAN 13時05分着(デイリー)JL088便 CAN 14時50分発/HND 19時45分着(デイリー)
・北京線(増便分)JL025便 HND 17時20分発/PEK 20時30分着(デイリー)JL020便 PEK 08時25分発/HND 12時45分着(デイリー)
日本航空(JL)とシンガポール航空(SQ)はこのほど、10月1日から11月30日までの発券分について、燃油サーチャージを現行のまま据え置くと発表した。JLは、最も設定額の低い韓国・極東ロシア区間が片道500円で、最も高い北米・欧州・中東・オセアニア区間は片道1万500円。一方、SQは日本/シンガポール間が6300円、東京/ロサンゼルス間は9000円とした。
▽JL、燃油サーチャージ(10月1日?11月30日発券分)韓国・極東ロシア/500円中国・台湾・香港/2500円グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム/3,000円タイ・シンガポール・マレーシア/4500円インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ/6000円北米・欧州・中東・オセアニア/1万500円
アメリカン航空(AA)は8月19日、成田/シカゴ線に新ビジネスクラスを搭載したボーイングB787-8型機を導入した。同機材の日本就航は今回が初めて。B787-8型機の導入は北米や北京、上海路線などに続き世界で5番目、アジアでは3番目となる。同路線は週5便で運航していたが、新機材導入に合わせてデイリー化した。
国際線および貨物担当上席副社長アート・トルノ氏 AAは同日に記者発表会と記念イベントを開催。登壇した同社国際線および貨物担当上席副社長のアート・トルノ氏はB787-8型機について、新ビジネスクラスをはじめ、充実した設備とサービスが提供できることから「最も魅力的な機材」とアピールした。また、グローバルセールス担当副社長のデレック・デクロス氏は「最新機材が日本路線に起用されたことは、我々の日本市場に対する確固たるコミットメントの表れ」と強調。日本路線におけるサービスを強化する考えを示した。
B787-8型機はビジネスクラス28席、プレミアムエコノミークラス48席、エコノミークラス150席の全226席。なお、これまでの機材はB777-200型機で、ファーストクラス14席、ビジネスクラス45席、エコノミークラス188席の全247席と、ビジネスクラス45席、プレミアムエコノミークラス45席、エコノミークラス170席の全260席の2種類の仕様だった。
新たに導入されたビジネスクラスのフルフラットシート 今回導入されたビジネスクラスは、全長195cmのフルフラットシートを採用。1-2-1配列で、全席から直接通路に出ることができる。また、各席に16インチのタッチスクリーンモニターのほか、AC電源ポートとUSBポートを2つずつ装備。ノイズキャンセル機能を搭載したBOSEのヘッドセットも用意した。キャビン内にはバーコーナーを設け、軽食やソフトドリンクを提供する。
プレミアムエコノミークラスでは、通常のエコノミークラスよりも足元の空間が最大で15cm広いシートを採用。また、座席配列はプレミアムエコノミー、エコノミークラスともに3-3-3で、各席に9インチのタッチスクリーンモニターやAC電源ポート、USBポートを設置した。
このほか、機内サービスとして全クラスで衛星WiFiを提供。機内エンターテイメントシステムでは、最大で260本の映画や230本のテレビ番組、350本の音楽を楽しむことができる。
グローバルセールス担当副社長デレック・デクロス氏 デクロス氏によると、B787-8型機の就航は20億米ドルを投資して実施した乗客向けのサービス改善計画の一環。今後1年半から2年ほどかけて、B777-200型機についてもシートや内装、アメニティをアップグレードする計画だ。
さらに、今年は日本語の堪能なフライトアテンダントを12名採用し、最大4名をB787型機での乗務に充てる。また、日本市場向けサービスの向上をはかり、共同事業を展開中の日本航空(JL)と協力してJLの教育カリキュラムを導入。日本路線で提供する機内食もJLと共同で開発した。
JALグループとANAグループは8月19日、2015年度の路線便数計画の一部変更を発表した。日本航空(JL)は国際線で、成田/モスクワ線を現行の週4便から3便に減便。同路線は15年度の夏ダイヤで週1便増便していたが、JLによると季節の需要の増減に合わせたものだという。
機材変更では、10月25日から成田/シドニー、ジャカルタ線に「SKY SUITE 777」を搭載したボーイングB777-300ER型機を導入。加えて、16年2月には成田/モスクワ線に「SKY SUITE 787」を搭載したボーイングB787-8型機を投入する。これにより、欧州の全路線において「SKY SUITE」の導入が完了する。
一方、国内線については、羽田発着路線を中心に季節の需要にあわせた路線便数に変更。羽田/関空線を1日2便から3便に、羽田/長崎線を1日6便から7便に、新潟/新千歳線を1日2便から3便に増便する。JLによると、羽田/長崎線の増便は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界文化遺産に登録されたことで、軍艦島への注目が集まったことなどが要因だという。
また、今年5月に日本と中国の航空当局間の非公式協議で、羽田/中国間の路線拡充が合意されたことにともない、一部の羽田線を減便。JLでは、12年に日中の航空当局間で合意していたが、尖閣問題などで膠着状態となっていた羽田/中国間の枠を国内線で暫定的に使用していた。なお、今回の路線変更では、羽田/中国線においての増便は発表していないが、JLによると「現在、前向きに検討している」という。
このほか、国内線では新千歳/秋田線や福岡/徳島線などの5路線を減便する。
エミレーツ航空(EK)は2016年2月1日、ドバイ/パナマシティ線を開設する。フライト時間は17時間35分を予定し、ノンストップ便としては世界最長。1日1便で運航する。
使用機材はボーイングB777-200LR型機で、座席数はファーストクラス8席、ビジネスクラス42席、エコノミークラス216席の計266席。パナマシティはパナマの首都で、EKにとっては中米では初めての就航地となる。運航スケジュールは下記の通り。
▽EK、ドバイ/パナマシティ線運航スケジュール(2016年2月1日?)EK251便 DXB 08時05分発/PTY 16時40分着(デイリー)EK252便 PTY 22時10分発/DXB 22時55分着※翌日(デイリー)
エチオピア航空(ET)は9月6日から、現在は通しで販売している週3便の成田/香港/アディスアベバ線のうち、成田/香港間のみの販売を開始する。現在は政府認可を申請中。ETは7月に本誌に対し、今夏中の販売開始を示唆していた。
ETでは成田/香港間のみの販売については就航前から希望していたものの、今年4月の就航開始までに日本および中国当局の認可が得られなかったという。販売は全座席の3割程度を目安におこなう見通し。同路線は現在、ビジネスクラス24席、エコノミークラス246席のボーイングB787-8型機で運航している。
香港/アディスアベバ間に比べて低い成田/香港間のロードファクターは、急増する香港からの訪日旅行者などにより向上する見込み。2泊3日や3泊4日の香港旅行の選択肢が増えることで、日本の一般消費者における認知度も大きく上がると見られる。
▽ET、成田/香港線運航スケジュール(9月6日?)ET673便 NRT 21時40分発/HKG 01時30分着※翌日(水、金、日)ET672便 HKG 15時20分発/NRT 20時50分着(水、金、日)
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