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 ジェットスター・ジャパン(GK)は4月1日、中部/マニラ線の運航を開始した。日本のLCCが中部/東南アジア線を開設するのはこれが初めて。使用機材は全180席のエアバスA320型機で、GKによれば中部発初便の搭乗者数は幼児5名を含む179名。搭乗率は96.7%だった。なお、同区間は海外のLCCではセブパシフィック航空(5J)が週4便で運航している。

 同路線は4月3日まで金曜日、土曜日、日曜日の週3便で運航した後、4日からは月曜日を加えて週4便に。29日から5月8日までのゴールデンウィーク期間と、6月1日から7月1日まではデイリーで運航する。7月以降のスケジュールについては調整中という。

 GK代表取締役会長の片岡優氏は、「中部地区は関東地区についで日本に住むフィリピン人が多く、人口に対する比率は全国で最も高。今後も高い需要が見込めると期待している」とコメント。GKによれば、予約の半分をフィリピン発の乗客が占めるという。今後は訪日旅行者に対し、中部から新千歳、福岡、鹿児島、那覇への国内線ネットワークもアピールするほか、格安のキャンペーン運賃などを設定し、5Jとの差別化をはかる。

 GKでは3月15日にLCC初の東南アジア線として、成田/マニラ線を開設。4月7日には関空/マニラ線の運航を開始する予定だ。

日本航空によると、1日午前8時ごろ、
貨物の重量のバランスを計算するシステムに不具合が発生した。
国内線の運航に影響が出ており、午前9時時点で羽田空港発着の24便が欠航。
全国で遅延も相次いでいる。復旧の見通しはたっていないという。

 全日空(NH)は3月22日に発生したブリュッセル空港でのテロ事件を受けて、31日まで予定している成田/ブリュッセル線の運休を、4月10日まで延長する。同空港の現在の機能などを勘案して判断したもので、同期間の予約については手数料免除で払い戻しや予約変更などの手続きをおこなう。

 同期間中には20便の欠航により約2400名に影響が出る見込み。3月22日から31日までについては19便の欠航で2100名に影響が出る見込みで、合計で約4500名に影響が出ることになる。4月10日以降の運航については、状況を見極めながら可否を検討する考え。

 また、4月8日から10日までに関しては1日1便で、成田発デュッセルドルフ行き便の臨時便を運航する。1日から10日までの間で、成田発ブリュッセル行きの予約率が最も高かった3日間を選んで運航するもので、1日から10日までの便を予約していた人に対して優先的に販売し、空席についてはその他の利用者にも販売する。

 使用機材はボーイングB787-8型機で、座席数はビジネスクラス46席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス102席の計169席。成田を9時30分に出発し、デュッセルドルフには14時30分に到着する。デュッセルドルフからブリュッセルまでの移動については、利用者が負担する。なお、NHは23日から25日にかけて、デュッセルドルフ発成田行きの臨時便を3便運航している。

 全日空(NH)とヤマト運輸は3月23日、東京と関西間で荷物を同日配送し旅行者が身軽に移動できるようにする「Same Day Delivery Service」の試験運用を開始した。主に訪日旅行者の利用を想定する。

 サービスは東京と大阪、京都の指定ホテルに宿泊している旅行者が対象で、関東と関西の全域に荷物を送ることが可能。8時までの預け入れが条件で配達時間は同日18時以降だ。

 料金は手荷物1個あたり2000円で、専用カバーを付ける。対象ホテルは東京ではハイアットリージェンシー東京とヒルトン東京、大阪と京都はANAクラウンプラザホテルを指定した。

 NHとヤマト運輸は2012年8月から、日本国内で預かった荷物を海外のターンテーブルまで輸送する「手ぶらサービス」を提供してきたところで、今回の試験運用も利用者の声や利用件数などを分析した上で本格的に新サービスへと切り替えていく方針という。

日本航空(JL)は7月から、国際線用のボーイングB777-200ER型機に新しい座席を搭載し、羽田/バンコク線に投入する。従来から新仕様の「SKY SUITE」をB777-300ER型機、B767-300ER型機、B787-8型機、B787-9型機に導入してきたが、今回のB777-200ER型機の座席刷新により国際線用のB777型機シリーズはすべてSKY SUITE仕様となる。

 B777-200ER型機に搭載するのは、ビジネスクラスが「SKY SUITE III(スリー)」、プレミアムエコノミーが「SKY PREMIUM」、エコノミーが「SKY WIDER」。現行の座席構成と比較すると、座席数は最大で76席減少する。

 SKY SUITE IIIはベッド長が最大約198センチメートルのフルフラットシートで、1-2-1の配置とすることで全席を通路に面する形とした。ベッド幅は最大約74センチメートル、アームレスト間のシート幅は約51センチメートルから約52センチメートル。17インチのモニターを搭載する。

 また、可動式アームレスト内の小物入れなど収納スペースを充実したほか、中央2列の座席はプライバシーと同行者とのコミュニケーションそれぞれに配慮して可動式のパーティションを採用している。

 プレミアムエコノミーは基本的にこれまでのSKY SUITE仕様と変更なく、2-4-2の配列に約107センチメートルのピッチで座席を配置。シート幅は約48センチメートルで、モニターはバルクヘッドが10.6インチ、それ以外が12.1インチとした。

 このほか、エコノミークラスは並び席を確保しやすいよう2-4-2を採用。導入するSKY WIDERは既存のB777-300ER型機などと同じもので、シートピッチが7センチメートル程度拡大し、シート自体が薄くなっていることから足元のスペースは最大で約10センチメートル広くなる。モニターは10.6インチだ。


タイ国際航空(TG)は夏ダイヤで、関空線にエアバスA380-800型機とボーイングB787-8型機を導入する。これにより、現行の冬ダイヤ比で座席供給量が20%増加する。

A380型機を投入するのは関空を午前に出発するTG623便と、バンコクを深夜に出発するTG622便で、3月27日から5月16日まではB747-400型機で運航するが、5月17日からはA380型機に切り替える。座席数はB747型機がファーストクラス9席、ビジネスクラス40席、エコノミークラス325席の計374席で、A380型機はファーストクラス12席、ビジネスクラス60席、エコノミークラス435席の計507席。

 一方、B787-8型機は関空を深夜に出発するTG673便と、バンコクを午前に出発するTG672便で運航。期間は午前便と同じく5月17日からで、5月16日まではB747型機の予定だ。B787型機の座席数はビジネスクラス24席、エコノミークラス240席の計264席。

 なお、夏ダイヤの関空線の総座席数は16日までは748席、17日からは771席となる。

 タイ国際航空(TG)は夏ダイヤで、関空線にエアバスA380-800型機とボーイングB787-8型機を導入する。これにより、現行の冬ダイヤ比で座席供給量が20%増加する。

 A380型機を投入するのは関空を午前に出発するTG623便と、バンコクを深夜に出発するTG622便で、3月27日から5月16日まではB747-400型機で運航するが、5月17日からはA380型機に切り替える。座席数はB747型機がファーストクラス9席、ビジネスクラス40席、エコノミークラス325席の計374席で、A380型機はファーストクラス12席、ビジネスクラス60席、エコノミークラス435席の計507席。

 一方、B787-8型機は関空を深夜に出発するTG673便と、バンコクを午前に出発するTG672便で運航。期間は午前便と同じく5月17日からで、5月16日まではB747型機の予定だ。B787型機の座席数はビジネスクラス24席、エコノミークラス240席の計264席。

 なお、夏ダイヤの関空線の総座席数は16日までは748席、17日からは771席となる。

 フィリピン航空(PR)は6月25日から、関空/台北(桃園)/マニラ線の運航を開始する。現在運航している桃園/マニラ線を関空まで延伸するもので、関係国政府の認可取得が条件。1日1便で運航する計画で、同便の就航によりPRの関空/マニラ間は1日2便となる。同社はこのほか、関空/セブ線も1日1便で運航している。

 PR大阪支店によれば、延伸する関空/桃園間の需要については台湾発がメインとなる予定だが、関空/マニラ間の需要については日本発の取り込みをはかる。運航中の関空/マニラ線の直行便は、午前に関空を、午後にマニラを出発するが、新たに開設する桃園経由便は午後に関空を、午前にマニラを出発するため、PRでは乗客に提供する選択肢が増えて利便性が高まるとしている。

 運航機材はエアバスA321-200型機で、ビジネスクラス12席、エコノミークラス187席の計199席。運航スケジュールは以下の通り。

▽PR、関空/台北(桃園)/マニラ線 運航スケジュール(6月25日?)
PR897便 KIX 16時50分発/TPE 19時10分着・20時10分発/MNL 22時30分着(デイリー)
PR896便 MNL 07時00分発/TPE 09時15分着・10時10分発/KIX 13時55分着(水、土)
PR896便 MNL 07時10分発/TPE 09時25分着・10時20分発/KIX 14時05分着(月、火、木、金、日)

 ニュージーランド航空(NZ)は11月4日から2017年3月26日までの期間限定で、関空/オークランド線を週3便で再開する。ニュージーランドの夏期の観光シーズンにあわせて運航するもので、使用機材はビジネスクラス24席、エコノミークラス206席のボーイングB767-300型機。関係国政府の認可取得が条件となる。航空券の発売開始は4月を予定する。

 NZは同路線を13年10月まで通年で運航しており、再開は約2年半ぶり。再開の理由として日本・韓国・東南アジア地区支社長のスコット・カー氏は、「2国間の旅行者数はここ数年、日本発・ニュージーランド発ともに大きく拡大している」などと説明している。

▽NZ、関空/オークランド線運航スケジュール(16年11月4日?2017年3月26日)
NZ98便 KIX 21時00分発/AKL 12時05分着※翌日(水・金・日)
NZ97便 AKL 10時25分発/KIX 18時00分着(水・金・日)

 キャセイパシフィック航空(CX)と香港ドラゴン航空(KA)はこのほど、4月1日から5月31日までに発券する日本発の日本/香港、台湾線および香港以遠路線の航空券について、燃油サーチャージを徴収しないと発表した。2月と3月の発券分に続く措置。なお、他社が運航するコードシェア便についても、同様に徴収しないこととする。

 KLMオランダ航空(KL)は3月3日から、関空/アムステルダム線にボーイングB787-9型機を導入する。KLが同型機をアジア路線で使用するのはこれが初めて。座席数はビジネスクラス30席、エコノミークラス264席の前294席。エコノミークラス264席のうち48席は、足元などが広く機内の前方に位置する有料の「エコノミーコンフォートゾーン」。

 2016年の夏ダイヤでは月曜日と木曜日と土曜日の週3便を同型機で運航し、残りの週4便はB777-200型機で運航する。KLによれば、成田線よりも関空線の方がレジャーでの利用客の割合が多いことや、コンフィギュレーションなどを勘案した上で、同路線への導入を決めたという。KLは昨年11月に、同社としては初めてのB787型機による運航を、アムステルダム/アブダビ線で開始している。

 新たな機内は天井高などを拡大したほか、最新のLED照明などを採用。全座席に電源コンセントを備える。機内のインテリアは世界的なオランダ人デザイナーのヘラ・ヨンゲリウス氏が担当。「スタイリッシュで心安らぐ居心地のよいダッチデザイン」で統一したという。また、WiFiサービスも有料で提供する。

B787-9型機のビジネスクラス 


 ビジネスクラスの座席はフルフラットの状態で全長196センチメートルで、シート幅は68センチメートル。全席が通路にアクセスできるレイアウト。16インチのタッチパネル式スクリーンやノイズキャンセラーつきのヘッドフォンを備え、日本語を含む12言語で200本以上の映画や200本以上のテレビ番組などを提供する。

 食事は洋食と和食から選択可能で、アムステルダム発の洋食ではミシュラン3ツ星シェフのヤコブ・ヤン・ブルマ氏による料理を提供。和食はホテルオークラアムステルダムの和食レストラン「山里」のシェフが監修する。テーブルウェアはオランダ人デザイナーのマルセル・ワンダース氏が担当する。

 エコノミークラスのシート幅は45センチメートルで、リクライニングは108度、シートピッチは79センチメートル。「エコノミーコンフォートゾーン」のシート幅は45センチメートルで、リクライニングは116度、シートピッチは89センチメートルとなる。タッチパネル式スクリーンのサイズは11インチ。機内食は和食と洋食に加え、5種類の有料アラカルトミールを用意する。