【パリ】フランス・オランダ系航空会社エールフランスKLM(AF.FR)のアレクサンドル・ドジュニアック最高経営責任者(CEO)は18日、パイロット組合のストライキによる純損失がこれまでに3000万〜4500万ユーロ(約41億〜63億円)に上ったことを明らかにした。
ドジュニアックCEOはフランスのラジオ局RMCのインタビューで、傘下のエールフランスが18日も6割の欠航を余儀なくされると話した。同様の影響が4日間続いている格好だ。
ストは来週22日に終了する予定だが、既に数千人もの旅行客がフランス国内外の空港に取り残される事態となっている。
ドジュニアックCEOによると、今回示した損失額は、ストで発生した費用から、欠航で燃料を消費しなかったことなどの節約分を差し引いた数字。
パイロット組合は、エールフランスがコスト削減を行う一方で傘下の格安航空トランサビアの事業を拡大する計画に反発している。
エア・カナダ(AC)は2015年5月、関空/バンクーバー線を就航する計画だ。バンクーバー発は5月1日、関空発は5月2日から運航する。ACでは2008年の下期から同路線を運休しており、関空線の再開は6年半ぶり。政府認可が条件だ。AC日本支社長ワイス貴代氏によると、「まずは保守的で無理の無い形で」最大週5便体制で運航する予定。現時点では10月24日までの夏ダイヤ期間限定としている。
ワイス氏は復便の要因の1つとして、このほど就航した羽田/トロント線で、関西発羽田経由の乗客が多かったことをあげた。ワイス氏は「関空発でもお客様がしっかりと便を埋めてくれる需要がついてきたのではないか」とし、関空/バンクーバー線に期待を示した。バンクーバーに就航することで「羽田線と上手に使い分けていただきたい」考えだ。ロードファクターは80%以上をめざすとしており、来年に向けて需要喚起の働きかけをおこなっていくという。
関空線の主要ターゲットはレジャー需要。バンクーバーだけでなく、バンクーバー以遠の需要の取り込みもはかる。バンクーバーからカナダ各地に加え、アメリカ東海岸への乗り継ぎ需要も取り込んでいく方針だ。
また、ワイス氏はボーイングB787型機の購入で、機材繰りに余裕が出てきたことも、就航の理由として挙げた。B787型機をB767型機で運航している路線に投入したことで、B767型機を今後どう使うか考えた時に「ずっと就航したいという気持ちがあった」という関空線の復便があがったという。
関空線の運航機材はボーイングB767-300ER型機で、約280席。クラスはACがビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスの中間と位置づける「プレミアムキャビン」とエコノミークラスの2クラス制となる予定。プレミアムキャビンのアジア路線導入は今回が初めてとなる。運航スケジュールは以下の通り。
デルタ航空(DL)は2014年10月1日から11月30日までの発券分について、日本発着の燃油サーチャージを値下げする。例えば、北米線は片道2万5000円から2万1000円に、ハワイ線は1万6000円から1万3500円に値下げする。詳細は下記の通り。
▽DL、燃油サーチャージ(2014年10月1日?11月30日発券分)(方面/変更前/変更後)北米/2万5000円/2万1000円ハワイ/1万6000円/1万3500円タイ、シンガポール/1万3000円/1万500円ミクロネシア(グアム、サイパン、パラオ)、フィリピン/8000円/6500円中国、香港、台湾/7000円/5500円
JAL、関西?ロサンゼルス線8年半ぶり再開 787で15年3月から
日本航空(JAL/JL、9201)は9月5日、関西?ロサンゼルス線を2015年3月20日から再開すると発表した。1日1往復の直行便で運航する。同路線は2006年10月に運休して以来、約8年半ぶりの再開となる。
15年3月から関西?ロサンゼルス線に就航するJALの787=13年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関西空港を午後3時20分に出発し、ロサンゼルスには午前9時20分に到着。ロサンゼルス発便は午前11時20分に出発し、関空へは翌日午後3時50分に着く。機材はボーイング787-8型機で、座席数はビジネス42席、エコノミー144席の計186席。
JALでは現在、成田?ロサンゼルス線を1日1往復運航中。関空発着便が加わると、日本とロサンゼルスを結ぶ便は1日2往復となる。
ロサンゼルスは海外在留邦人数が最大の都市で、北米最大の需要規模を持つ。ロサンゼルス以遠は共同事業(JV)パートナーであるアメリカン航空(AAL/AA)の便と接続し、米州域内37地点へ乗り継げる。
関空は4日で開港20周年を迎えた。JALに対しては、関空を運営する新関西国際空港会社や地元経済界、自治体、旅行業界などが再開を働きかけていた。
当初JALは首都圏以外の国際線路線網の拡充を2015年度を予定していたが、旅客需要の見通しが堅調であることや、787を含む機材計画が順調なことから前倒しを決めた。JALでは中部?バンコク線も、12月20日から再開する。
運航スケジュール3月20日から28日JL060 関西(15:20)→ロサンゼルス(09:20)JL069 ロサンゼルス(11:20)→関西(翌日15:50)
3月29日以降(変更の可能性あり)JL060 関西(17:40)→ロサンゼルス(12:00)JL069 ロサンゼルス(14:30)→関西(翌日19:00)
【9月1日 AFP】旅客機の離着陸時に禁じられていた機内でのスマートフォンやタブレット端末などの電子機器の使用制限が、1日から緩和された。
?国土交通省によれば、一部の小型機や旧型の旅客機を除き、通信用電波を発しない「機内モード」に切り替えれば、離着陸の際に電子機器も使えるようになった。ただし、通話やメールなどの通信は引き続き禁止。
?この緩和措置は、米国や欧州当局で昨年決定された同様の改変を受けた動き。前週にはオーストラリア当局も、カンタス航空(Qantas Airways)と格安航空バージン・オーストラリア(Virgin Australia)が同様の解禁を行っている。©AFP
フィリピン航空(PR)は12月19日、関空/セブ線に就航する。月、木、金、日曜日の週4便で運航する計画で、関係国政府の認可取得が条件だ。現在、PRは関空/マニラ線を週7便で運航。セブ線の就航により、関空/フィリピン間を週11便で運航することとなる。
使用機材は、エアバスA321-200型機で、座席数はビジネスクラス12席、エコノミークラス187席の計199席。詳細なスケジュールは下記の通り。
▽PR、関空/セブ線運航スケジュール(12月19日?)PR409便 KIX 15時40分発/CEB 19時30分着(月、木、金、日)PR410便 CEB 09時15分発/KIX 14時40分着(月、木、金、日)
キャセイパシフィック航空(CX)は10月26日から2015年3月28日の冬ダイヤ期間、関空/香港線を増便する。政府認可が前提だ。現在の週35便から、週2便増やし週37便で運航する。
増便するのは木曜日と土曜日で、CXによると更なる需要が見込めるため。便名はCX595便とCX594便とした。運航機材はボーイングB777-300ER型機で、ファーストクラス6席、ビジネスクラス53席、エコノミークラス216席の計275席。詳細なスケジュールは以下の通り。
▽CX 関空/香港線 増便分運航スケジュールCX595便 KIX 18時25分発/HKG 21時55分着(木、土)CX594便 HKG 07時55分発/KIX 12時20分着(木、土)
燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について
全日空(NH)は10月1日から11月30日までの発券分について、燃油サーチャージを値下げする。6月から7月の航空燃油市場価格の変動を受けたもので、例えば日本/韓国線で片道2500円から2000円に値下げし、欧州とハワイを除く北米、中東、オセアニアは2万5000円から2万1000円とした。詳細は下記の通り。
▽NH、燃油サーチャージ額(路線:改定後/現行)韓国:2000円/2500円中国、香港、台湾:5500円/7000円ベトナム、フィリピン、グアム、サイパン:6500円/8000円タイ、シンガポール、ミャンマー、マレーシア:1万500円/1万3000円ハワイ、インド、インドネシア:1万3500円/1万6000円北米(ハワイを除く)、欧州、中東、オセアニア:2万1000円/2万5000円
デルタ航空(DL)は冬ダイヤ以降、成田/香港線と中部/マニラ線を運休する。香港については6月に香港/シアトル線の直行便を開設しており、香港/北米間のアクセス利便性が向上したため。マニラはアジア太平洋地域全体での機材繰りを含めた座席供給量の調整の一環という。期日は10月26日から。
また、同日から中部/デトロイト線と福岡/ホノルル線を減便。週7便を週5便とするもので、現時点では4月までの期間限定での措置という。なお、中部/デトロイト線は現行のボーイングB747-400型機からエアバスA330型機への小型化も予定している。
ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は10月26日に始まる冬ダイヤから、羽田/フランクフルト線にボーイングB747-8型機を導入する計画だ。実現すれば同型機の日本への初飛来となる。
B747-8型機はB747シリーズの長所を生かしつつ開発された新型機。エアバスA380型機とB777-300ER型機の中間程度のサイズで、LHではファースト8席、ビジネス92席、エコノミー262席の合計362席を配置。12月10日以降はプレミアムエコノミーの座席も導入するという。
なお、B747-8型機の飛来が初のため、安全面や技術面について国土交通省などと連携しているところで、現在は最終的な運航認可取得の調整中という。
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