TAM航空、ワンワールドに加盟へ?LATAMがアライアンス統一
チリのLAN航空(LA)とブラジルのTAM航空(JJ)が経営統合したLATAMエアライン・グループは、傘下の旅客便運航会社が加盟するアライアンスをワンワールドに統一することを決定した。これに伴い、JJは2014年第2四半期にスターアライアンスからワンワールドに移行する。また、LA系列のLANコロンビア航空(4C)も2013年第4半期にワンワールドに加盟する計画だ。
JJは中南米、北米、欧州に16ヶ国60都市のネットワークを展開しており、161機で1日あたり800便を運航。2011年の旅客数は3770万人であった。アライアンスの移行によりワンワールドの路線網に35都市が新たに加わることになる。また、4Cは3ヶ国23都市に20機で1日113便を運航し、2012年には350万人を運んだ。ワンワールドにとっては18都市が追加される。
なお、カタール航空(QR)、スリランカ航空(UL)の加盟と、アメリカン航空(AA)とUSエアウェイズ(US)の合併後には、ワンワールドのネットワークはJJと4Cを含めて約165ヶ国950都市に広がる。
米ユナイテッド航空、母看取る乗客のために出発遅らせ対応
母親の死を看取るために米ユナイテッド航空を利用した乗客を助けようと、乗務員や職員が連携し、乗継便の出発を遅らせて対応する出来事があった。
米サンフランシスコに住むケリー・ドレークさんは1月24日の朝、母親の容体が悪化し、死に瀕していると知らされた。
ドレークさんは、母親のいるテキサス州ラボックに行くために、ユナイテッド航空の便を予約した。中継地ヒューストンでの乗り継ぎ時間はわずか40分。ところが最初に乗った便に遅れが出て、その日の最終便だったラボック行きの便には間に合いそうにないことが分かった。
取り乱して涙を流すドレークさんに、客室乗務員はティッシュを渡して出来るだけの手を打つと約束し、機長にも事情を伝えてくれたという。
ヒューストンに着くと、空港の列車を降りてゲートへ走るドレークさんの姿を見つけて、係員が「ドレークさん、お待ちしていました」と声をかけた。
客室乗務員から事情を聞いた機長は乗継便に事情を伝え、乗継便はドレークさんのために出発を遅らせていた。ドレークさんはそのはからいを知って「胸がいっぱいになった」と振り返る。ヒューストンの地上職員の気配りで、手荷物も乗継便に間に合った。
ドレークさんは無事ラボックに到着し、病院に駆けつけた。「母は1度目を開けた。私のことを分かってくれたと思う」とドレークさん。母親は翌朝、息を引き取った。
自宅に戻ったドレークさんはユナイテッド航空に宛てて、自分を助けてくれた客室乗務員、操縦士、ゲート係員、手荷物係に感謝する手紙を送った。この手紙は模範的な事例として社内報に紹介されている。
ユナイテッド航空、燃油サーチャージ据え置き
ユナイテッド航空(UA)は、2013年4月1日から5月31日発券分の航空券の燃油サーチャージについて、現行のまま据え置くと発表した。国土交通省の認可済みだ。例えば日本/米国本土、中南米では現行通り片道2万3500円となる。この他の詳細は下記の通り。
▽UA燃油サーチャージ(2013年4月1日?5月31日発券分、片道)(方面:燃油サーチャージ額)日本/米国本土:2万3500円日本/中南米:2万3500円日本/ホノルル:1万5000円日本/シンガポール、バンコク:1万1500円日本/グアム、サイパン、ロタ、パラオ:7000円日本/その他ミクロネシア、マニラ:1万500円日本/ケアンズ:1万5000円日本/香港:6000円
日本航空、B787運航見合わせで減便、5月31日まで
日本航空(JL)は2月28日、ボーイングB787型機について、3月31日から5月31日までの運航見直しと、それに伴う国際線、国内線の減便や機材変更計画を発表した。JLによると、同期間の減便は国際線200便、国内線472便で、合計672便になるという。
国際線は成田/ボストン線を当初計画の7便から3便減らし4便で運航するとともに、3月1日からデイリー化を予定していた成田/サンディエゴ線についても玄牝し、3便で運航する。また、成田/ホノルル線は4月から5月の期間、一部の日程を除き1日3便から2便に減便。減便対象はJL784便とJL783便とした。
さらに、成田/ボストン、サンディエゴ、モスクワ、シンガポール線、羽田/シンガポール、北京、上海(虹橋)線で機材変更を実施する。この他の便も、当初予定機材から一部変更になる可能性があるという。
国内線では、羽田/札幌線を1日18便から16便に減便。羽田/那覇線は1日14便から12便または13便に減便する。
ワイアン航空(HA)は6月26日、仙台/ホノルル線に就航する計画だ。仙台空港からホノルルへの路線開設は2004年以来。運航機材は座席数264席のボーイングB767-300ER型機、運航頻度は週3便を予定している。
HA代表取締役社長兼CEOのマーク・ダンカリー氏は、「東日本大震災から復興を遂げている仙台に、ハワイアン航空より『アロハスピリッツ』をお届けできることを大変嬉しく思います」とコメント。その上で、人口900万人以上と見積もる東北地方全体の需要を取り込んでいく考えを示した。
路線は、仙台発が水、金、日曜日、ホノルル発が火、木、土曜日の設定。仙台発は札幌経由、ホノルル発は直行便とし、三角運航する予定だ。同路線の予約受付の開始日は後日案内するという。
なお、HAにとって仙台線はこの3年間で新規就航した10番目の都市。このうち5都市が羽田、関空、福岡、札幌、仙台と日本に集中している。
▽HA、仙台/ホノルル線運航スケジュールHA441便 HNL 12時15分発/SDJ 16時00分着※翌日(火、木、土)HA442便 SDJ 17時55分発/HNL 09時50分着(水、金、日)
シンガポール航空、関空・福岡線を増便へ、夏スケジュールで
シンガポール航空(SQ)は2013年の夏スケジュールで、関空線と福岡線の増便を含む路線便数の調整をおこなう。関空/シンガポール線は5月30日から週11便を週14便とし、福岡/シンガポール線は5月28日から週5便を週7便に増便する。
日本路線以外では、オーストラリア線で7月1日以降メルボルン線を1日3便から1日4便とするほか、アデレード線は週10便を週12便に増便。これにより、子会社のシルクエアー(MI)を含めたオーストラリア路線は週121便となるという。また、モスクワ経由のヒューストン線は5月20日から8月11日まで週5便を週7便に変更。コペンハーゲン線も3月31日から週3便を週5便とする。
一方、ロサンゼルス線の直行便は10月20日発の便を最後に運休し、ニューアークへの直行便も11月23日で運休する。ただし、成田経由のロサンゼルス線、フランクフルト経由のニューヨーク(JFK)線は運航を継続する。
エア・カナダ、カルガリー線デイリー化へ、国際線拡充で
エア・カナダ(AC)は2013年夏スケジュールで、成田/カルガリー線を増便しデイリー化する。ACのカルガリー線は2010年3月に週3便で就航し、当初は夏スケジュールのみの季節便として運航していたが、2012年は週5便に増便するとともに冬スケジュールでも週3便を設定して通年化するなど、着実に座席供給量を拡大してきていた。使用機材はボーイングB767-300ER型機。
なお、カルガリー線のデイリー化は、ACが「創立から75年間の歴史の中で最も広範な国際線の拡大を計画」する一環。カルガリー以外では、ソウル/トロント線の開設や北京/トロント線と北京/バンクーバー線の増便、トロント/イスタンブール線の就航を計画している。
深セン航空、スターアライアンスに加盟、中国2社目
深セン航空(ZH)は11月29日、スターアライアンスに加盟した。スターアライアンスにとっては27社目の加盟航空会社で、中国系としては中国国際航空(CA)に続く2社目。
ZHの加盟により、ZHが運航する70ヶ所の就航地への1日約400便がスターアライアンスの路線網に加わることになり、特に浙江省、臨沂、秦皇島、石家荘、舟山の5都市は中国内の新たな就航地となる。加盟後の路線網は、194ヶ国1329都市への1日あたり2万1900便となる。
エアアジア・ジャパン、旅行会社経由の予約可能に?アマデウスと契約
エアアジア・ジャパン(JW)とアマデウス・ジャパンは流通契約を締結し、JWの国際線、国内線についてアマデウス端末での予約を可能とした。すでにアマデウスではエアアジア(AK)、エアアジアX(D7)などグループ5社に対応しており、今回の提携でAKグループ全社の予約を可能とした。
予約に対応するのは、アマデウスの旅行会社向けLCC予約ツール「アマデウス・チケットレス・アクセス」と「アマデウス・LCC・スマート」。JWではこれまで自社ホームページでの直販のみであったが、今後は旅行会社経由の流通も加わることになる。
エミレーツ航空、Windows 8搭載のタブレットを機内サービス業務に採用
エミレーツ航空は、ドバイで開催されたWindows 8の発売開始イベントにおいて、Windows 8に対応したビジネスアプリケーション「KIS」の開発を発表し、タブレットに搭載して導入することを発表した。
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