航空会社情報の記事一覧

 エア・カナダ(AC)は2016年の夏ダイヤ(3月27日?10月29日)で、現在の冬ダイヤでは運休している成田/トロント線を季節運航便として再開する。成田発は5月2日から開始し、10月29日まで運航する。

 ACは15年7月2日に羽田/トロント線を開設し、15年夏ダイヤでは東京/トロント間をダブルデイリーで運航していた。成田線については冬ダイヤ中の需要動向を考慮し、15年10月26日から16年3月28日まで運休しているが、日本発カナダ行きの需要が増加する5月から再開する。運航機材はボーイングB787-900型機で、ビジネスクラス30席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス247席の計298席の予定。

 また、エア・カナダ・ルージュとして15年10月29日まで運航していた関空/バンクーバー線についても、夏ダイヤで季節運航便として再開する。関空発は16年5月15日から10月29日まで運航する予定だ。ACによれば、当初は週3便で運航を開始するが、6月から週5便に、7月から週6便に増便する計画だという。運航機材はボーイングB767-300ER型機で、プレミアムルージュが24席、ルージュクラスが256席の計280席。

 大韓航空(KE)は12月18日から、1日3便で運航中の関空/ソウル(仁川)線を1日4便へと増便した。訪日旅行需要の増加などを受けたもので、増便によりKEは関空から仁川、金浦、釜山、済州の4空港に週59便を運航することになる。使用機材はエアバスA330型機、ボーイングB777型機、B737型機の3種類。増便分のスケジュールは下記の通り。

▽KE、関空/仁川線増便分運航スケジュール(12月18日?2016年3月26日)
KE728便 KIX 14時00分発/ICN 15時55分着(月・火・水・木・金・土)
KE728便 KIX 20時35分発/ICN 22時30分着(日)
KE727便 ICN 11時05分発/KIX 12時50分着(月・火・水・木・金・土)
KE727便 ICN 17時40分発/KIX 19時25分着(日)

 アメリカン航空(AA)はこのほど、プレミアムエコノミークラスを新設し、国際線のワイドボディ機に導入する計画を発表した。2016年後半に導入するボーイングB787-9型機や、17年に納入予定のエアバスA350型機に搭載する。また、16年後半から約3年間を費やし、B777-300ER型機、B777-200ER型機、B787-8型機、A330型機の全機に順次追加していく予定。なお、B767-300型機については退役を予定しているため、プレミアムエコノミーを追加しない。

 AAでは、エコノミークラスの通常の座席よりもシートピッチを最大6インチ広げた「メインキャビンエクストラシート」を提供しているが、プレミアムエコノミーを設けるのは今回が初めて。同社によると、乗客からビジネスクラスとエコノミークラスの中間のサービスを提供するクラスを希望する声が挙がったことを受けて新設した。AAによれば時期は未定だが、日本路線にも投入するという。

 プレミアムエコノミーの座席は革張りシートで、シートピッチは38インチ。オンデマンドの個人エンターテイメント設備、タッチスクリーン付きモニター、ノイズ軽減ヘッドホン、専用のアメニティキットや機内食なども用意した。また、乗客には優先チェックインや優先搭乗サービスを提供する。無料受託手荷物は2個までとした。

 日本航空(JL)は2016年1月12日から2月29日まで、一部の期間を除き成田/パリ線を期間運休する。11月13日に発生したパリの同時多発テロの影響による需要減を踏まえたもの。同社は成田、羽田/パリ線をそれぞれ1日1便で運航しているが、JLによれば成田線は平均搭乗率が4割、羽田線は6割まで減少。搭乗率が低い成田線を一時的に運休し、羽田に乗客を集約する考えで、羽田線は通常通り運航する。3月以降は現地の様子や需要動向などを勘案しながら「少なくとも1ヶ月前には決定する」見通しだ。

 期間運休の除外日は、1月20日、21日、22日、25日と、飛び石連休を踏まえた2月11日、12日、14日。JLでは公式ウェブサイトに減便の案内を掲載するとともに、該当する便を予約した乗客を対象に、羽田線への振り替えや、無料での払い戻しなどを実施。旅行会社経由での申し込みについては、旅行会社に問い合わせるよう呼びかけている。

 なお、成田線の運航機材はボーイングB787-8型機の「スカイスイート787」で、座席数はビジネスクラス38席、プレミアムエコノミークラス35席、エコノミークラス88席の計161席。羽田線の運航機材はボーイングB777-300ER型機の「スカイスイート777」で、座席数はファーストクラス8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー135席または147席の、計232席または計244席。

 マレーシア航空(MH)は2016年、エミレーツ航空(EK)と共同運航を開始する。乗り継ぎの利便性向上を目的としたもので、EKが運航する欧州、中東、アフリカ、南米、北米線にMHの便名を、MHが運航する東南アジア線、一部のアジア太平洋線、マレーシア国内線にEKの便名を付与。関係国の認可のもと、16年の1年間を通して段階的に開始するという。コードシェア便の販売は16年2月1日からおこなう。

 MHのCEOを務めるクリストフ・ミュラー氏は「近年増加している、主要各国からマレーシアへの旅行客に対する課題として取り組む」とコメントを発表。コードシェアにより、マレーシアからチューリッヒ、ローマ、ミュンヘンなどの欧州38都市へ乗り継ぎが可能になるという。なお、MHはコードシェアの開始にともない、16年1月からパリ線とアムステルダム線を運休する。

 新関西国際空港によると、中国の奥凱航空(BK)が12月29日に関空/天津線を、四川航空(3U)が2016年1月19日に関空/成都線をそれぞれ開設する。ともに関係国政府の認可取得が条件となる。

 BKは天津を拠点に展開する航空会社で05年に設立。関空/天津線の使用機材はエコノミークラス180席のみのボーイングB737-800型機で、火曜日と金曜日の週2便で運航する。なお、同社についてはLCCとして扱う情報も散見されるが、BKおよび新関西国際空港ではフルサービスキャリアとして位置づけているという。

 一方の3Uは成都を拠点に展開するフルサービスキャリアで、1986年に設立。関空/成都線の使用機材はエアバスA330-300型機で、座席数はビジネスクラス36席、エコノミークラス262席の計298席。火曜日、木曜日、土曜日の週3便で運航する。

 両社の運航スケジュールは下記の通り。

▽運航スケジュール
・BK、関空/天津線(12月29日?)
BK3026便 KIX 17時00分発/TSN 19時00分着(火・金)
BK3025便 TSN 12時00分発/KIX 16時00分着(火・金)

・3U、関空/成都線(16年1月19日?)
3U8088便 KIX 20時25分発/CTU 00時15分着※翌日(火・木・土)
3U8087便 CTU 13時45分発/KIX 18時55分着(火・木・土)

 ハワイアン航空(HA)は2016年7月22日、成田/ホノルル線のデイリー運航を開始する。現在HAは、ホノルル線を羽田、関空、新千歳から運航しているところ。HAによると羽田線は10年に運航を開始して以来、80万人以上が利用して平均搭乗率は90%以上を維持しており、好調な羽田線を補完する形で新たに成田線を開設するという。関係省庁の認可取得が条件となる。

 成田線の使用機材はエアバスA330-200型機で、座席数はビジネスクラスが18席、通常のエコノミークラスよりも足元が5インチ広い「エクストラ・コンフォート」が40席、エコノミークラスが236席の計294席。ホノルル発は7月22日から、成田発は7月23日から運航する。

 今回の就航についてHA代表取締役社長兼CEOのマーク・ダンカリー氏は、「首都圏で2番目の就航地となる成田からの定期便により、フライトの選択肢を広げることができ、大変うれしく思う」とコメント。ハワイ州観光局(HTA)プレジデント兼CEOのジョージ・シゲティ氏も、「(新路線は)年間1億3000万米ドルの旅行者消費と、1470万米ドルの税収入をもたらすことが見込まれる」と期待を述べた。新路線のスケジュールは下記の通り。

▽HA、成田/ホノルル線運航スケジュール(デイリー)
HA822便 NRT 21時00分発/HNL 09時55分着(7月23日?)
HA821便 HNL 15時30分発/NRT 19時00分着※翌日(7月22日?)

全日空(NH)は、海外発日本行き便のビジネスクラスの機内食について実施している、海外の有名ホテルなどとのコラボレーションを拡大する。同プロジェクトは2013年度に台湾、インド線で開始したもの。その後はタイ、シンガポール、中国、香港、ロサンゼルス線でも実施している。

 深夜便を除く上海発の羽田、成田、中部、関空線では、2016年4月、7月、10月に「シャングリ・ラ静安」の中国料理店「夏宮」との共同開発メニューを提供。ムンバイ発の成田線では今年9月から11月にかけて「タージマハールホテル」と開発したメニューを供しているが、16年3月から11月まではデリー発の日本線でも同様に実施する。

 ニューヨーク発日本線については、16年6月から8月にかけて「コンラッド・ニューヨーク」のダイニング「アトリオ」が監修したコースメニューを用意。そのほか、海外発便では初めての和食店とのコラボレーションメニューとして、16年1月、4月、10月の台湾発日本線で「とうふ屋うかい」による特別メニューを提供する。

ルフトハンザ航空 ストライキ回避

ルフトハンザ航空、客室乗務員組合はストライキ回避を発表した。

11月26日、27日、30日のフライトは通常通り運航される。


ルフトハンザ公式ツイッターにも詳細が掲載されている。

ルフトハンザ航空、再びストライキ

ルフトハンザ航空は、客室乗務員の所属する労働組合UFOのストライキが
以下の日程で再び行われることを発表した。

【期間】 11/26(木) 27(金) 30(月)

現在のところストライキの具体的な実施内容が発表されていないため、運航への影響は不明。
ルフトハンザ グループのCL、EN、EW、LX、OS、SN、4U運航便はストライキの対象外となり、
通常通り運航を予定している。