航空会社情報の記事一覧

KLM、ビジネスクラスを全面刷新へ、B744から?13年6月に1機目

KLMオランダ航空(KL)は2013年以降、ビジネスクラスの内装とシートを全面刷新する。デザインはオランダ出身のデザイナー、ヘラ・ヨンゲリウス氏が担当。デザインの詳細や新シートは2012年中頃に発表する予定だが、シートはフルフラットとする。作業はまずボーイングB747-400型機から取りかかる計画で、1機目のリニューアルは2013年6月を予定する。

なお、ヨンゲリウス氏は、「乗客一人ひとりの快適さと使いやすい革新的な装備を兼ね備える」ことが挑戦であるとし、「私の得意とする高い機能性を持った工業的なテキスタイルと伝統的なクラフトのディテール、色使いを最も効果的なやり方で組み合わせることができる」と自信を示している。

ヨーロッパ方面ではルフトハンザのみ - 全クラスでネット環境の提供開始

航空業界でネット環境整備が加速--ルフトハンザ、日本路線で機内インターネット接続サービス「FlyNet」を提供

ルフトハンザ ドイツ航空が機内ブロードバンドインターネット接続サービス「FlyNet」をスタートした。機内のインターネットサービスはアメリカ国内線など一部の区間でしか採用されておらず、今のところ日本発着の国際線でサービスを提供しているのはルフトハンザのみだ。

FlyNetは、無線LAN対応のPCやスマートフォンを使ってインターネットに接続できるサービスで、添付ファイル付きのメールの送受信や企業のVPN接続も可能となる。また、今年中には携帯電話やスマートフォンでのSMSやメール(MMS)の送受信、同期も利用できるようになる予定だ。

全日空、燃油サーチャージ値上げ、JLと同水準

全日空(NH)は6月1日から7月31日までの発券分について、燃油サーチャージの値上げを国土交通省に申請した。新しい設定額は、先行して値上げを発表した日本航空(JL)と同水準で、欧米など長距離線は片道2万6000円としている。詳細は下表の通り。

 

日本航空、燃油サーチャージを値上げ、欧米線は往復5.2万円に

日本航空(JL)は6月1日から7月31日までの発券分について、燃油サーチャージを値上げする。2月と3月のシンガポールケロシンの平均市況価格が1バレルあたり134.29米ドルになったため。

 改定後の燃油サーチャージ額は韓国路線で片道2500円で、北米、欧州、中東、オセアニアの長距離路線は2万6000円となる。JLでは4月1日から5月31日までの発券分から改定基準を見直しており、見直し前の基準では韓国路線が3000円、長距離路線は2万9000円となっていた。

全日空、ミャンマーに定期便を再開 12年ぶり

全日本空輸の伊東信一郎社長は11日に開いた定例記者会見で、年内にもミャンマーへの定期便を12年ぶりに再開する方針を明らかにした。民主化進展で政情が安定し、国内メーカーの進出の動きが本格化していることに対応する。将来は観光需要も膨らむとみて、定期便の再開が必要と判断した。

 航路は成田―ヤンゴン間になる見通し。便数は今後詰める。機種は100人程度を収容するB737クラスの小型機を想定している。再開のタイミングについては「今年のできるだけ早い時期に再開したい」(伊東社長)という。

 ミャンマー線再開を後押ししたのが国内企業の現地進出の動きだ。ヤンゴンの一般労働者の賃金は中国やタイの5分の1といわれ、低賃金で識字率の高い労働者は日本企業にとって魅力になっている。進出に向けた調査のための渡航も弾みがついているという。

 現在、ミャンマーに行くにはタイやシンガポールなどで別会社の便に乗り継ぎしなければならないが、最近は渡航者の増加に伴い乗り継ぎ便の予約が取りにくくなっている。このため「企業からのミャンマーへの定期便開設の要望も多く寄せられていた」(伊東社長)という。

全日空:国内線でのコーヒー無料が復活 LCCと差別化

全日本空輸は、国内線普通席でのコーヒーの無料サービスを6月から約2年ぶりに復活する。国内線サービス全体を大幅リニューアルするのを機に、乗客から要望が強かったコーヒーの無料提供を再開し、飲み物はすべて有料の格安航空会社(LCC)にも対抗するのが狙いだ。

 全日空はコスト削減などから、10年3月末で国内線普通席の飲み物の無料サービスを終了。無料で飲めるのは水やお茶などに限られていた。しかし今回、無料サービスの対象にアートコーヒーと共同開発したオリジナルブレンドを加える。国内線では今年からLCCが続々参入し、競争激化が避けられないことから、無料提供のコーヒーにもこだわり、差別化を図る考えだ。

 全日空は11日、国内線サービスを6月からリニューアルすると発表。プレミアムクラスに傾斜角度が130度になる新シートを導入するほか、人気料理人と共同開発した機内食などを提供する

全日空、国際線プレエコで新サービス、対象路線も拡大

全日空(NH)は国際線プレミアムエコノミークラスで新サービスを開始する。6月1日からは従来のエコノミークラスの食事とドリンク提供に加え、スパークリングワインとスープもサービスも追加。9月以降には、プレエコ導入路線を現行の成田/シカゴ線、ワシントンDC線、ミュンヘン線、羽田/ロサンゼルス線に、成田/ニューヨーク線、ロンドン線、フランクフルト線、サンフランシスコ線、ロサンゼルス線、パリ線も追加し、2012年以内中に順次導入する。

 さらに9月以降はシートプロダクトも刷新し、新シートを導入する。シートピッチを従来の10%増となる38インチに拡大し、座席配列もボーイングB777型機ではエコノミークラスが9席なのに対してプレエコは8席(2-4-2)とし、座席幅を約19.3インチと広げる。このほか、レッグレスト、フットレスト、中央ひざかけにカクテルトレイを装備。大型のヘッドレストや身の回りの品を収納するネットポケットも用意する。また、エコノミークラスの最前方に壁を設け、プレエコの独立した空間を確保する。

エバー航空、スターアライアンス加盟へ

スターアライアンスは3月29日、エバー航空(BR)の加盟方針を発表した。BR会長のジェームズ・ジェン氏は「慎重に検討をおこなった結果、スターアライアンスへの加盟が最適であると判断した」とし、「すでに加盟しており、BRとネットワークの相互補完が可能である中国国際航空(CA)とともに、中国/台湾韓のフライトを拡大する」とコメントした。

 加盟作業の期間を考慮すると、加盟時期は2013年後半となる見込み。BRの加盟により、加盟予定を含めた加盟航空会社の数は30社となり、1日あたり2万2000便を191ヶ国1345都市に運航することになる。特に、高雄とスラバヤはスターアライアンスの路線網にとって新たな就航地となる

トルコ航空、デイリー運航を開始

トルコ航空、デイリー運航を開始

トルコ航空(TK)は夏スケジュールから開始する成田、関空/イスタンブール線のデイリー運航にあわせ、3月28日に記者会見とレセプションを開催した。TK東京支社長のハサン・ムトゥル氏は、「デイリー運航により、これまでメインの客層だった観光だけでなく、ビジネス需要も取り込み、それぞれが同じ程度のシェアで維持できるよう安定的に取り込みたい」と話した。本国から来日したTK副社長東アジアマーケティング・営業担当のウフク・ウグル氏や、大阪支社長のハリル・ギュナイ氏、日本地区貨物マネージャーのイステミ・ゲルチェック氏なども登壇した。

 また、関空路線は2010年に週5便、2011年に週6便、2012年にデイリー運航と、毎年便数を増やしており、「デイリー化により、個人、団体、貨物全ての売上を伸ばしたい」(ギュナイ氏)という。また、関空路線は、イスタンブール到着が午前5時35分ということもあり、ヨーロッパ以遠への乗り継ぎ利便性が高い。ギュナイ氏は、「現在の乗り継ぎ需要40%を50%まで引き上げたい」と話した。

スペインの新格安航空会社「イベリア・エクスプレス」、運航開始

スペインのイベリア(Iberia)航空が設立した、欧州便を扱う新たな格安航空会社イベリア・エクスプレス「(Iberia Express)」が25日、運航を開始した。

 第1便はマドリード(Madrid)発アリカンテ(Alicante)便だった。運航開始時の就航路線は、スペインのイビサ(Ibiza)やマジョルカ(Majorca)のほか、アイルランドの首都ダブリン(Dublin)、イタリアのナポリ(Naples)、オランダの首都アムステルダム(Amsterdam)などを結ぶ計17路線。

 イベリア航空のラファエル・サンチェス・ロサーノ(Rafael Sanchez-Lozano)最高経営責任者(CEO)は運航開始に先立って行った記者会見で、「これはイベリア・グループにとって必須のプロジェクト」と述べ、「短・中距離路線の事業を低収益から高収益に改善し、グループ全体の成長につなげる」と説明していた。

 一方、イベリア航空の労働組合は、イベリア・エクスプレスが新規採用社員にイベリア航空より低い賃金を提示していることから、旧来の従業員の雇用が奪われると恐れがあるとしてパイロットなどが数日間のストを行った