エジプト航空、関空線を再開、1年10ヶ月ぶり?12月から
エジプト航空(MS)は12月2日から、関空/カイロ線の運航を再開する。運航機材はエアバスA340-200型機で、座席数はファーストクラス10席、ビジネスクラス24席、エコノミークラス223席の計257席。関空発が金曜日と日曜日、カイロ発が木曜日と土曜日の週2便で運航する。
関空線は2011年1月の大規模デモ発生による政情不安を受けて同年2月に運休しており、1年10ヶ月ぶりの直行便再開となる。MSによると、かねてから旅行会社から運航再開の要望を受け、MS本社に働きかけをしていたところ、運航再開が決定した。ちょうど、外務省が9月4日付で、一部を除くエジプト全土に対する渡航情報を、「十分注意してください」に引き下げたタイミングと重なった格好だ。運航スケジュールは以下の通り。
MS関空/カイロ線スケジュール(政府認可申請中)MS963 KIX 23時15分発/CAI 06時00分着(翌日)(金・日)MS962 CAI 23時30分発/KIX 17時45分着(翌日)(木・土)
岡山空港:離陸前の全日空機から煙
全日空787型機から白煙、油圧系統のトラブルで離陸中止
5日午前11時55分ごろ、岡山市北区の岡山空港で、離陸するため滑走路に向かっていた羽田行きの全日空656便ボーイング787の機体左側後方エンジン付近から白煙が上がるトラブルがあった。乗客88人にけがはなかった。全日空は、エンジン後方の部品をつなぐパイプから油が漏れたとみて原因を調べている。
全日空や岡山空港管理事務所によると、同機は駐機場に引き返し、乗客全員を降ろした。乗客は午後5時20分発羽田行き全日空658便などで振り替え輸送された。
ボーイング787は昨年11月、全日空が世界初の定期便として就航させた最新鋭旅客機。これまでにも油圧系統のトラブルが数件あったという
ブリティッシュ・エア、東京?ロンドン共同運航と運賃共通化 10月から
日本航空(JAL)とブリティッシュ・エアウェイズ(BAW)は9月4日、羽田/成田とロンドンを結ぶ直行便でコードシェアを行い、運賃を共通化すると発表した。現在準備中の共同事業の一環で、10月1日から実施する。航空券は9月5日から購入できる。
10月から東京?ロンドン線でコードシェアと運賃共通化を実施するJALとブリティッシュ・エアウェイズ=12年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
両社はこれまでもJALが運航する羽田/成田発着の国内線と一部の国際線とBAWが運航するロンドン発着欧州域内路線でコードシェアを行ってきた。10月からは週14往復の成田?ロンドン線と週5往復の羽田?ロンドン線でも実施する
独ルフトハンザ 大規模ストへ
ドイツのルフトハンザ航空の労働組合が、今週、国内すべての主要な空港で24時間のストライキを決行すると発表し、日本への直行便も含め空の便に大きな混乱が広がることが懸念されます。
ルフトハンザ航空では、先月、賃金の引き上げなどを求める客室乗務員の労働組合と経営陣との交渉が決裂し、組合側がストライキを呼びかけています。4日には、ベルリン、ミュンヘン、フランクフルトの3つの空港で半日にわたってストライキが行われ、フランクフルトから日本に向かう直行便3便を含むおよそ350便が欠航し、4万人以上が影響を受けました。さらに組合側は、経営側が要求に応じなければ、今月7日にはルフトハンザが拠点を置く国内のすべての主要な空港で24時間のストライキを決行する、と発表しました。格安航空会社との競争の中で大幅なコスト削減を迫られている経営側と、労働条件の改善を求める組合側との交渉が難航するのは必至で、ストライキが決行され空の便に大きな混乱が広がることが懸念されます。
燃油値下げ:デルタ航空、ユナイテッド航空
デルタ航空(DL)とユナイテッド航空(UA)は10月1日以降の発券分について、燃油サーチャージを値下げする。いずれも北米線は現行の2万3500円を2万1000円に値下げするが、DLはビジネスクラスのみ2万2500円とする。方面別の詳細は下記の通り。
▽DL、UA燃油サーチャージ額(方面:改定後/改定前)・DL日本/北米:2万2500円(ビジネスクラス)、2万1000円(エコノミークラス)/2万3500円日本/ハワイ:1万3500円/1万5000円日本/タイ・シンガポール:1万500円/1万500円日本/ミクロネシア(グアム・サイパン・パラオ)・フィリピン:6500円/7000円日本/中国・台湾・香港:5500円/6000円日本/韓国:2000円/2200円
・UA日本/米国本土:2万1000円/2万3500円日本/中南米:2万1000円/2万3500円日本/ホノルル:1万3500円/1万5000円日本/シンガポール・バンコク:1万500円/1万1500円日本/グアム・サイパン・ロタ・パラオ:6500円/7000円日本/その他ミクロネシア・マニラ:9800円/1万0500円日本/ケアンズ:1万3000円/1万4000円日本/台北・香港:5500円/6000円日本/ソウル:2000円/2200円
独ルフトハンザ、客室乗務員が31日からスト開始
ドイツの航空大手ルフトハンザの客室乗務員は31日からストライキを開始する。客室乗務員を代表する労働組合UFOが30日、ウェブサイト上で明らかにした。
多数のフライトに影響が出る可能性がある。
UFOは、開始の6時間前にストの場所と時間をルフトハンザに通知するとしている。具体的な場所と時間は未定。
また、ルフトハンザとの労働争議は長期にわたって続く可能性があるとしている。
ルフトハンザは、労組に加盟していない客室乗務員の活用や、他の部署からの人員派遣を通じて、影響を最小限にとどめる意向を示している。
ルフトハンザの客室乗務員数は1万9000人。このうち約3分の2がUFOに加盟している。
同社とUFOの労使交渉は13カ月続いている。UFOは5%の賃上げに加え、ルフトハンザが、客室乗務員のアウトソーシングと臨時雇用をしないことを保証するよう求めている。
一方、ルフトハンザは、燃料価格高と、格安航空会社やアラブ系航空会社との競争激化に対応するため、コスト削減が必要との見解を示している。
燃油値下げ、シンガポール航空、マレーシア航空、ヴァージン
シンガポール航空(SQ)、マレーシア航空(MH)、ヴァージン・アトランティック航空(VS)の3社は、2012年10月1日発券分以降の日本発運賃に適用する燃油サーチャージを値下げする。
SQは、日本/シンガポール間を片道あたり現行の1万3000円から1万2000円に改定。日本/北米間は1万5500円から1万3000円とした。
MHは、日本/マレーシア間が片道あたり現行の155米ドルから125米ドルに、日本/北米間は180米ドルから150米ドルに値下げする。
VSは、成田/ロンドン線について2万3500円から2万1300円に引き下げる。
全日空、サンノゼ線開設は13年1月?下期路線計画明らかに
ANAグループは8月21日、2012年度下期の国際線、国内線航空輸送事業計画の変更を発表した。国際線では2013年1月の成田/サンノゼ線開設などの新規開設や増便で、成田をハブとした北米、アジア路線の増強をはかり、長距離国際線と接続需要に重点を置いたビジネスモデルを強化する。また、国際、国内線にボーイングB787型機を積極的に投入し、競争力の強化をはかる。その一方、内際ともに路線の急減便も実施し、需給環境に応じた効率性の追求をはかる。このほか詳細は下表の通り。
▽成田/サンノゼ線 運航スケジュール(2013年1月11日?)
NH1076便 NRT 17時35分発/SJC 10時10分着(月、水、金、土、日)NH1075便 SJC 11時45分発/NRT 16時10分着※翌日(月、水、金、土、日)
日航の「AIR吉野家」がロサンゼルス発便に再登場
日本航空(JAL)は23日、吉野家ホールディングスと共同開発し、日本発便で提供していた「AIR吉野家」を、9月1日よりロサンゼルス発成田行の便にて復活提供すると発表した。全クラスが対象で、提供期間は2012年9月1日?11月30日までの3ヶ月間。
日航の「AIRシリーズ」は、これまで機内食として提供していなかったものを味わってもらいたいという、本物志向・革新性に富んだシリーズで、「AIR吉野家」は2012年3月1日?5月31日まで提供した「AIRシリーズ」の第3弾。
「AIR吉野家」は、提供期間中、多くの顧客に好評で、「日本帰国便で食べたい」という声が多かったため、今回、吉野家が店舗展開しているロサンゼルスから成田に向かう便限定で提供を再開することとなった。
荷物「手ぶら」で海外受け取り全日空とヤマト、9月から提携サービス
全日本空輸とヤマト運輸は16日、日本から海外へ向かう渡航客の荷物を目的地の海外空港で受け取ることができる「国際線手ぶらサービス」を9月1日から始めると発表した。同種の配達サービスは全日空が単独で行ってきたが、宅配便国内最大手のヤマト運輸と提携することで事業拡大を目指す。
両社によると、利用条件は成田や羽田、関西の各国際空港から全日空の国際便を利用する搭乗客が対象で、ホームページ上で申し込みを受け付ける。
利用料金は、ヤマトが国内の出発空港まで荷物を運ぶ「空港宅急便」の料金に、310円の追加料金がかかる。例えば、東京都内から成田空港の出発便を利用する場合、標準的なスーツケースなら2300円となり、全日空の現行サービスより300円程度割高になる。荷物1個につき、全日空の100マイルがたまる。
ただ、今回の「手ぶらサービス」は、米国(ホノルル含む)向けの国際便については「米国航空当局の制限で利用できない」(全日空)という。
<< 前のページ | 33ページ目/全57ページ | 次のページ >>