航空会社情報の記事一覧

 全日空(ANA)は17日夜、エアーニッポンなど系列4社のパイロットでつくるANAグループ乗員組合が18日に予定していた24時間のストライキについて、「話し合いの結果、回避された」と発表した。18日は通常通り運航される。

 組合はグループ会社間での労働環境の格差是正などを求めて3月と4月にストを実施。今回ストに入れば138便が欠航、33便に遅れが生じ、約9800人に影響する恐れがあった。

 フィンランド航空(AY)によると、労働組合(Finnish Airline Pilots' Association)との協議が決裂したことで、AYの操縦士が現地時間11月16日0時1分からストライキを開始した。ほとんど全ての定期便が運航中止となっている。日本を含む長距離路線では、15日の現地発から運航しておらず、機材が到着しないことから16日の成田、関空発も運航を中止。現時点で17日のヘルシンキ発成田線と関空線まで運休が決まってori
、18日の成田、関空発も運航できない。19日以降は未定であるものの、組合側の計画は22日までといい、影響が拡大する可能性もある。

 AY日本支社では、募集型企画旅行については催行中止、個人客と業務渡航については「できる限り延期をお願いしている」ところ。ワンワールドメンバーである日本航空(JL)など他の航空会社への振り替えも進めているものの、ヘルシンキ発着の他の路線も運航を中止していることから、振り替え先の航空会社の就航地からヘルシンキへの座席が確保しにくく、むしろイタリアやスペインなど他のデスティネーションの方が取りやすい状態という。冬はオーロラのシーズンだけに、プロモーションに注力しているAYにとっても旅行業界にとっても大きな痛手。「次の協議のスケジュールは不明」だが、早期の解決に期待がかかる。
全日空(NH)によると、エアーニッポン乗員組合、エアーニッポンネットワーク乗員組合からなるANAグループ乗員組合とエアーネクスト乗員組合、エアーセントラル乗員組合が11月18日0時から24時間の全面ストライキを計画している。
エアーニッポン、エアーニッポンネットワーク、エアーネクスト、エアーセントラルの4社はストライキ回避に向け協議を続けるものの、ストライキが実施された場合、NHの904便中約18.9%にあたる171便に影響が出る見込み(欠航138便、遅延33便)。
ただし、国際線は全便平常通りに運航する予定だ。
ユナイテッド航空(UA)は2010年3月28日のサンフランシスコ発から、関空/サンフランシスコ線をデイリー運航する。同路線は今冬期から週5便に減便したが、夏期に増便し、デイリー運航に復便するもの。使用機材はボーイングB777-200型機で、座席数はファーストクラスが10席、ビジネスクラスが45席、エコノミー・プラスが84席、エコノミークラスが114席の計253席。スケジュールは以下の通り。

なお、関空路線の北米線で現在、運航しているのはUAの同路線の週5便のみ。そのため、関空では路線拡充に向けてエアポートプロモーションを実施し、10月にはUAにデイリー化復便を要請していた。また、先ごろデルタ航空(DL)も2010年6月からシアトル線を開設し、デイリー運航することを決定している。


▽UA関空/サンフランシスコ線スケジュール
KIX 17時10分発/SFO 10時51分着(3月29日から毎日運航)
SFO 11時15分発/KIX 15時25分着(翌日)(3月28日から毎日運航)
ベトナム航空(VN)は2010年1月13日、関空/ハノイ線に週5便で就航する計画だ。現在、同路線は日本航空(JL)が運航してVNもコードシェアしているが、JLが経営再建の一環で運休を決めたため、自社便での運航継続を決めた。運航機材はエアバスA321型機で、座席数はビジネスクラス16席とエコノミークラス168席の合計184席。VNでは、共同運航から自社運航に変更することでVNが販売する座席供給量が増えることから、大型団体などを積極的に取り込んでいく方針だ。JLとのコードシェアも継続する。

VNは、関空/ハノイ線の就航により、就航する成田、関空、中部、福岡の4空港全てからハノイへの直行便を運航することになる。関空線は、ハノイ以遠のベトナム国内線だけでなく、ラオスやカンボジアなどにも同日乗継が可能可能だ。なお、ホーチミン線と合わせると、VNが運航する日本/ベトナム間の自社便は8路線、週31便となる。

日本航空は、国際線運賃に上乗せする燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を10年3月末まで継続する。燃料価格に大きな変化がないためで、上乗せ額(片道)は欧州・北米7千円、ハワイ4千円、中国1500円など。大人・子どもともに同額で、座席を使わない2歳未満の幼児は対象外。

http://www.jal.co.jp/other/info2006_0714.html

 

カタール航空(QR)は10月以降の冬期スケジュールで、ドーハ発着のヨーロッパ路線の輸送力を増強する。まずは10月25日から、パリ線をそれまでの週11便から週14便で運航を開始。また、同日からストックホルム線を週1便増便して週5便としたほか、アテネ線も週7便から週9便に増便した。アテネ線は2010年3月に週14便での運航を計画している。このほか、12月2日には現在週4便で運航するマドリッド線を週7便とする予定。

カタール航空にとってヨーロッパ路線は、全ネットワークの約20%を占める重要な路線であり、今回の路線の増強により、ビジネス客を中心としたヨーロッパからドーハ経由で中東、アフリカ南アジア、極東へのさらなる需要の取り込みをはかる。また、今後5ヶ月以内にインドのゴア、アムリトサルやオーストラリアのメルボルンへの就航を予定している。

全日空・ラウンジ有料化など開始

全日空(NH)は、利用客がニーズに合わせて選べる有料サービス「ANA My Choice・http://www.ana.co.jp/promotion/ana_my_choice/」を12月1日から開始する。一部のラウンジを誰でも有料で利用できるようにするほか、上級クラスの機内食を有料で一般クラスにも提供するサービスについても、対象路線を拡大する。一方、国内・国際線の一般クラスでの新聞閲覧サービスや、一般フリーダイヤルは1月5日で終了する。
 NHは10月1日から、国内線の幹線や国際線の欧米長距離路線などで、上級クラスで提供している機内食を一般クラスにも有料で提供するサービスを始めている。NHによると、国内線の一般クラスでは食事の提供をしていないため、午前便の乗客が朝食として利用するケースが増えている。また、国際線では、一般席の機内食がコールドミールを中心にしているため、温かい食事を希望する乗客に好評だという。中長距離路線での需要が高いとみており、12月1日からは、国際線の中距離アジア路線も対象に含めることにした。
 ラウンジの有料化では、羽田空港の国内線と成田空港の国際線で、時間限定で開放する。対象は、羽田は始発から17時59分までの出発便の利用客、成田は正午以降の出発便の利用客で、使用料は1人当たり5000円。利用にはウェブか電話での事前申し込みが必要となる。

エティハド航空(EY・アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国アブダビに本拠を置く国営航空会社)は2010年2月2日、日本に就航する。まず、2010年2月2日、中部/アブダビ間を北京経由で週4便、3月27日からは週5便で運航する計画だ。さらに、成田/アブダビ線は3月27日、週5便での運航を開始。いずれも現在、政府認可申請中だ。これにより、3月末からは中部と成田という2路線での運航となり、中東へのネットワークが充実することとなる。EYによると、同時期に1国の2都市からの運航を開始するのは珍しく、日本市場を重視する姿勢がうかがえる。

使用する機材はエアバスA330型機で、成田は3クラス、中部は2クラス体制での運航を予定している。

エティハド航空はアラブ首長国連邦の第2代大統領ハリーファ・ビン=ザーイド・アール=ナヒヤーンによって、2003年7月にアラブ首長国連邦の航空会社として設立。アブダビ首長国のいわゆるフラッグ・キャリアで、同じUAEのドバイを拠点とするエミレーツ航空と並び、UAEおよび中東の代表的な航空会社である。