デルタ航空(DL)は2017年秋から、長距離国際線の一部にプレミアムエコノミークラス「デルタ・プレミアム」を新設する。現在はエコノミークラスの一部を、プレエコに相当する「デルタ・コンフォートプラス」として提供しているが、新たなクラスとしてプレエコを設定するのは今回が初めて。まずは日本路線を含むアジア路線で投入する予定のエアバスA350型機に設置し、18年にはボーイングB777型機にも導入し、既存の「デルタ・コンフォートプラス」と入れ替える。その後は他の機材への導入も検討するという。
デルタ・プレミアムはシートピッチが最大38インチ、シート幅が最大19インチ、リクライニングが最大7インチ。可動式のレッグレストとヘッドレスト、ウェスティンホテルが開発したブランケットと枕を備えるほか、13.3インチのモニター、ノイズキャンセリング機能付きのへッドフォン、電源コンセントなどを用意した。また、ニューヨークのスキンケアブランド「マリン・アンド・ゴッツ」の製品を採用したアメニティキットも提供する。
DLはA350型機については、全席個室タイプのビジネスクラス「デルタ・ワン・スイート」を導入する予定。A350型機の座席数は、デルタ・ワン・スイートが32席、デルタ・プレミアムが48席、エコノミークラスの「メインキャビン」が226席の計306席となる。
ニュージーランド航空(NZ)は11月4日、2013年10月から運休していた関空/オークランド線を約3年ぶりに週3便で再開した。ニュージーランドの夏期の観光シーズンにあわせて2017年3月26日まで運航するもので、使用機材はビジネスクラス18席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス263席のボーイングB767-9型機。NZは初便の搭乗者数を公開していないが、今後の搭乗率については成田/オークランド線が約80%で推移していることから、同程度をめざすという。
NZは4日に、大阪市内で関西の旅行会社などを招いてレセプションを開催。登壇した日本・韓国地区支社長のクロヴィス・ペリエ氏は「関空に再就航できることをとても楽しみにしていた。季節運航の後も継続して運航できるよう努力するので、ぜひお力添えいただきたい」と呼びかけた。会場にはB787-9型機で使用しているプレミアムエコノミークラスのシート「スカイカウチ」を展示し、快適さをアピールした。関空でおこなった記念式典では、初便の搭乗者にオリジナルのエコバックやポストカード、B787型機のペーパークラフトを贈呈した。
8日からは運航再開を記念して特別運賃キャンペーンをおこなう。エコノミークラスを諸税込みで往復10万4000円から提供するもので、搭乗期間は11日から17年3月26日までとした。販売期間は11月21日までで、公式サイトおよび旅行会社で取り扱う。
アエロメヒコ航空(AM)は、2017年中の開始を予定していた成田/メキシコシティ線のデイリー運航を、3月2日からスタートする。現在の週5便から2便増便するもので、政府認可申請中。機材は引き続き、ビジネスクラス32席、エコノミークラス211席のボーイングB787-8型機を使用する。
なお、2月には全日空(NH)が同区間でデイリー運航を開始する予定。デイリー化後のAMの運航スケジュールは以下の通り。
▽AM、成田/メキシコシティ線運航スケジュール(17年3月2日?3月25日)AM57便 NRT 15時25分発/MEX 13時15分着(デイリー)AM58便 MEX 00時30分発/NRT 06時20分※翌日(デイリー)
デルタ航空(DL)はこのほど、すべての国際線用機材にWiFiの搭載を完了したと発表した。DLによれば、同社はすべての長距離路線でWiFiサービスを提供する唯一の米系航空会社で、世界で最も多くのWiFi搭載機を運航する航空会社の1つとなる。WiFiを搭載したのはボーイングB747型機、B777型機、B767型機、国際線用のB757-200型機、エアバスA330型機で、1日40万人以上が利用WiFiサービスを利用できることになる。
DLの国際線用WiFiサービスは米国のGogo社の通信衛星技術を使用するもので、12年から導入を開始。機内WiFi用のポータルサイトからはDLのウェブサイトに無料でアクセスでき、フライトの予約や変更、マイルの残高確認、ホテルやレンタカーなどの予約、フライトの運航状況確認などをすることができる。
ターキッシュエアラインズ(TK)は2017年1月31日を最後に、関空/イスタンブール線を運休すると発表した。トルコ国内で相次いだテロや、今年7月のクーデター未遂などにより、乗り継ぎも含めて需要が低下していたという。
同路線は10月29日まで週7便で運航。10月30日からの冬ダイヤでは、週4便に減便して運航する。機材は引き続きビジネスクラス22席、エコノミークラス228席のエアバスA330-200型機を使用。現時点で運航再開の予定などは示していない。
なお、ビジネスクラス49席、エコノミークラス300席のボーイングB777-300ER型機でデイリー運航中の成田/イスタンブール線については、11月7日から機材を小型化し、ビジネスクラス28席、エコノミークラス261席のA330-300型機に変更する。便数に変更はない。
日米の航空会社6社は10月30日、羽田空港の昼間時間帯枠における米国線の運航を開始した。今年2月に日米両国が昼間枠の開設に合意したことに伴うもの。全日空(NH)はニューヨーク線とシカゴ線を開設し、深夜早朝枠で運航していたホノルル線を昼間枠に移動。日本航空(JL)は深夜早朝枠で運航していたサンフランシスコ線、ホノルル線を昼間枠に移動した。
米系4社はデルタ航空(DL)がミネアポリス線を新設し、ロサンゼルス線を深夜早朝枠から昼間枠に。アメリカン航空(AA)はロサンゼルス線を、ユナイテッド航空(UA)はサンフランシスコ線を、ハワイアン航空(HA)はホノルル線を、それぞれ深夜早朝枠から昼間枠に移動した。そのほかHAは12月20日に、深夜早朝枠で羽田/コナ・ホノルル線(週3便をコナ、週4便をホノルルへ運航)を開設する。
日系の2社については、NHはニューヨーク線とシカゴ線をボーイングB777-300ER型機で運航。ニューヨーク線はファーストクラス8席、ビジネスクラス68席、エコノミークラス136席の計212席で、羽田発初便はファーストに4名、ビジネスに68名、エコノミーに133名、座席の要らない幼児1名の計206名が搭乗。搭乗率は96.7%だった。
NHの初便搭乗者には、搭乗証明書とオリジナルのブラシが贈呈された
シカゴ線はファースト8席、ビジネス52席、エコノミー190席の計250席で、羽田発初便にはファースト7名、ビジネス52名、エコノミー176名、幼児2名の計237名が搭乗し、搭乗率は94.0%となった。羽田を22時55分に出発するホノルル線については、ビジネス40席、エコノミー206席のB777-200ER型機を使用。羽田発初便にはビジネス36名、エコノミー199名、幼児6名の計241名の予約が入ったという。
NHは2路線の新設に伴い、同日午前中にに羽田空港の国際線ターミナルで記念式典を開催した。代表取締役社長の篠辺修氏は「2路線は米国のなかでも大変需要の高い路線。お客様にはこれまで以上に活用してもらいたい」と挨拶。NHの国内線を利用し、羽田経由で渡米する地方発の需要に期待を示した。さらに、シカゴは共同事業を実施するUAのハブ空港であることから「羽田やシカゴの利便性は、特にビジネス客にとって大いに活用できる」とアピールした。
篠辺氏
成田との棲み分けについては、成田は引き続き米国/アジア間におけるハブ空港と位置づけ、路線を拡張する考えを説明。羽田については国内線との接続に加えて、「24時間空港で、夜間のアジア便との接続もできる」ことから、米国から羽田を経由してアジアへ向かう需要にも期待を示した。
一方、JLはサンフランシスコ線をファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー149席、計244席のボーイングB777-300型機で運航。羽田発初便はファーストが7名で、その他のクラスは満席となった。ホノルル線はビジネス56席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー149席、計245席のB777-200型機で運航。羽田発初便はビジネス45名、プレミアムエコノミー39名、エコノミー147名、幼児4名の計235名が搭乗し、搭乗率は94.2%だった。
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