航空会社情報の記事一覧

 (台北 5日 中央社)桃園メトロ(MRT)の陳凱凌総経理(社長)は4日、空港線台北駅にチャイナエアライン(中華航空)とエバー(長栄)航空が市内チェックインカウンターを設置する方針であることを明かした。搭乗手続きと受託手荷物の預け入れが可能になる。

 空港線では3日から2日間に渡り、設備や案内などに問題や改善すべき個所がないかを確認する1回目の点検作業が行われた。来年2月末までの開業に期待が集まる中、賀陳旦・交通部長(交通相)は楽観的見方を示し、「努力する」と語っている。
 日本航空(JAL/JL、9201)は11月9日、成田?パリ線を2017年1月から2月まで、期間運休すると発表した。7月に南仏ニースで起きたテロの影響を受け、需要が大幅に低迷しているため。羽田便は通常通り運航する。

 JALのパリ路線は、羽田発着のJL45/46便と成田発着のJL415/416便の2路線。羽田便はボーイング777-300ER型機(244席:ファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー147席)、成田便は787-8(161席:ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席)で運航している。

 運休するのは、成田を午前11時50分発のパリ行きJL415便と、パリを午後9時15分発の成田行きJL416便。1月11日から2月25日まで運休する。予約済みの利用者には連絡を取り、羽田便への振り替えなどに応じる。

 JALによると、パリ路線の減便期間中は成田と羽田ともに1便あたりの旅客数が50%程度と、非常に低水準となる見込みで、成田便の期間運休を決めたという。

 JALは今年1月から2月にかけても、昨年11月にパリで発生した同時多発テロの影響により、成田?パリ線を運休。3月から運航を再開した。

 デルタ航空(DL)は2017年秋から、長距離国際線の一部にプレミアムエコノミークラス「デルタ・プレミアム」を新設する。現在はエコノミークラスの一部を、プレエコに相当する「デルタ・コンフォートプラス」として提供しているが、新たなクラスとしてプレエコを設定するのは今回が初めて。まずは日本路線を含むアジア路線で投入する予定のエアバスA350型機に設置し、18年にはボーイングB777型機にも導入し、既存の「デルタ・コンフォートプラス」と入れ替える。その後は他の機材への導入も検討するという。

 デルタ・プレミアムはシートピッチが最大38インチ、シート幅が最大19インチ、リクライニングが最大7インチ。可動式のレッグレストとヘッドレスト、ウェスティンホテルが開発したブランケットと枕を備えるほか、13.3インチのモニター、ノイズキャンセリング機能付きのへッドフォン、電源コンセントなどを用意した。また、ニューヨークのスキンケアブランド「マリン・アンド・ゴッツ」の製品を採用したアメニティキットも提供する。

 DLはA350型機については、全席個室タイプのビジネスクラス「デルタ・ワン・スイート」を導入する予定。A350型機の座席数は、デルタ・ワン・スイートが32席、デルタ・プレミアムが48席、エコノミークラスの「メインキャビン」が226席の計306席となる。

 ニュージーランド航空(NZ)は11月4日、2013年10月から運休していた関空/オークランド線を約3年ぶりに週3便で再開した。ニュージーランドの夏期の観光シーズンにあわせて2017年3月26日まで運航するもので、使用機材はビジネスクラス18席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス263席のボーイングB767-9型機。NZは初便の搭乗者数を公開していないが、今後の搭乗率については成田/オークランド線が約80%で推移していることから、同程度をめざすという。

 NZは4日に、大阪市内で関西の旅行会社などを招いてレセプションを開催。登壇した日本・韓国地区支社長のクロヴィス・ペリエ氏は「関空に再就航できることをとても楽しみにしていた。季節運航の後も継続して運航できるよう努力するので、ぜひお力添えいただきたい」と呼びかけた。会場にはB787-9型機で使用しているプレミアムエコノミークラスのシート「スカイカウチ」を展示し、快適さをアピールした。関空でおこなった記念式典では、初便の搭乗者にオリジナルのエコバックやポストカード、B787型機のペーパークラフトを贈呈した。

 8日からは運航再開を記念して特別運賃キャンペーンをおこなう。エコノミークラスを諸税込みで往復10万4000円から提供するもので、搭乗期間は11日から17年3月26日までとした。販売期間は11月21日までで、公式サイトおよび旅行会社で取り扱う。

 アエロメヒコ航空(AM)は、2017年中の開始を予定していた成田/メキシコシティ線のデイリー運航を、3月2日からスタートする。現在の週5便から2便増便するもので、政府認可申請中。機材は引き続き、ビジネスクラス32席、エコノミークラス211席のボーイングB787-8型機を使用する。

 なお、2月には全日空(NH)が同区間でデイリー運航を開始する予定。デイリー化後のAMの運航スケジュールは以下の通り。

▽AM、成田/メキシコシティ線運航スケジュール(17年3月2日?3月25日)
AM57便 NRT 15時25分発/MEX 13時15分着(デイリー)
AM58便 MEX 00時30分発/NRT 06時20分※翌日(デイリー)

 デルタ航空(DL)はこのほど、すべての国際線用機材にWiFiの搭載を完了したと発表した。DLによれば、同社はすべての長距離路線でWiFiサービスを提供する唯一の米系航空会社で、世界で最も多くのWiFi搭載機を運航する航空会社の1つとなる。WiFiを搭載したのはボーイングB747型機、B777型機、B767型機、国際線用のB757-200型機、エアバスA330型機で、1日40万人以上が利用WiFiサービスを利用できることになる。

 DLの国際線用WiFiサービスは米国のGogo社の通信衛星技術を使用するもので、12年から導入を開始。機内WiFi用のポータルサイトからはDLのウェブサイトに無料でアクセスでき、フライトの予約や変更、マイルの残高確認、ホテルやレンタカーなどの予約、フライトの運航状況確認などをすることができる。

ターキッシュエアラインズ(TK)は2017年1月31日を最後に、関空/イスタンブール線を運休すると発表した。トルコ国内で相次いだテロや、今年7月のクーデター未遂などにより、乗り継ぎも含めて需要が低下していたという。

 同路線は10月29日まで週7便で運航。10月30日からの冬ダイヤでは、週4便に減便して運航する。機材は引き続きビジネスクラス22席、エコノミークラス228席のエアバスA330-200型機を使用。現時点で運航再開の予定などは示していない。

 なお、ビジネスクラス49席、エコノミークラス300席のボーイングB777-300ER型機でデイリー運航中の成田/イスタンブール線については、11月7日から機材を小型化し、ビジネスクラス28席、エコノミークラス261席のA330-300型機に変更する。便数に変更はない。

日米の航空会社6社は10月30日、羽田空港の昼間時間帯枠における米国線の運航を開始した。今年2月に日米両国が昼間枠の開設に合意したことに伴うもの。全日空(NH)はニューヨーク線とシカゴ線を開設し、深夜早朝枠で運航していたホノルル線を昼間枠に移動。日本航空(JL)は深夜早朝枠で運航していたサンフランシスコ線、ホノルル線を昼間枠に移動した。

 米系4社はデルタ航空(DL)がミネアポリス線を新設し、ロサンゼルス線を深夜早朝枠から昼間枠に。アメリカン航空(AA)はロサンゼルス線を、ユナイテッド航空(UA)はサンフランシスコ線を、ハワイアン航空(HA)はホノルル線を、それぞれ深夜早朝枠から昼間枠に移動した。そのほかHAは12月20日に、深夜早朝枠で羽田/コナ・ホノルル線(週3便をコナ、週4便をホノルルへ運航)を開設する。

 日系の2社については、NHはニューヨーク線とシカゴ線をボーイングB777-300ER型機で運航。ニューヨーク線はファーストクラス8席、ビジネスクラス68席、エコノミークラス136席の計212席で、羽田発初便はファーストに4名、ビジネスに68名、エコノミーに133名、座席の要らない幼児1名の計206名が搭乗。搭乗率は96.7%だった。

NHの初便搭乗者には、搭乗証明書とオリジナルのブラシが贈呈された  


シカゴ線はファースト8席、ビジネス52席、エコノミー190席の計250席で、羽田発初便にはファースト7名、ビジネス52名、エコノミー176名、幼児2名の計237名が搭乗し、搭乗率は94.0%となった。羽田を22時55分に出発するホノルル線については、ビジネス40席、エコノミー206席のB777-200ER型機を使用。羽田発初便にはビジネス36名、エコノミー199名、幼児6名の計241名の予約が入ったという。

 NHは2路線の新設に伴い、同日午前中にに羽田空港の国際線ターミナルで記念式典を開催した。代表取締役社長の篠辺修氏は「2路線は米国のなかでも大変需要の高い路線。お客様にはこれまで以上に活用してもらいたい」と挨拶。NHの国内線を利用し、羽田経由で渡米する地方発の需要に期待を示した。さらに、シカゴは共同事業を実施するUAのハブ空港であることから「羽田やシカゴの利便性は、特にビジネス客にとって大いに活用できる」とアピールした。

篠辺氏  


成田との棲み分けについては、成田は引き続き米国/アジア間におけるハブ空港と位置づけ、路線を拡張する考えを説明。羽田については国内線との接続に加えて、「24時間空港で、夜間のアジア便との接続もできる」ことから、米国から羽田を経由してアジアへ向かう需要にも期待を示した。

 一方、JLはサンフランシスコ線をファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー149席、計244席のボーイングB777-300型機で運航。羽田発初便はファーストが7名で、その他のクラスは満席となった。ホノルル線はビジネス56席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー149席、計245席のB777-200型機で運航。羽田発初便はビジネス45名、プレミアムエコノミー39名、エコノミー147名、幼児4名の計235名が搭乗し、搭乗率は94.2%だった。

全日本空輸は26日、ベトナム航空とのコードシェア(共同運航)について、羽田―ハノイ線や成田―ホーチミン線など国際線10路線と、両国の国内線25路線を対象に実施すると発表した。冬ダイヤが始まる今月30日に始める。 
 アエロメヒコ航空(AM)は10月21日、翌月に成田/メキシコシティ線の日本就航10周年を迎えることを記念し、都内のホテルでレセプションを開催した。2年ぶりに来日した同社グループ収益担当最高責任者のアンコ・ヴァン・ダール・ヴェルフ氏は冒頭の挨拶で、週明けの24日か25日頃には来年に実施するデイリー化の詳細を発表できる状況にあることを説明。日本支社長の加藤欣弥氏も「もう間もなく、デイリー化できる」と強調し、早期の実現を示唆した。2月には全日空(NH)が同区間でデイリー運航を開始する予定。

 レセプションに先立ち本誌の取材に応じたヴァン・ダール・ヴェルフ氏は、週2便で開始した同路線を10年間で週5便にまで拡大し、来年中にはデイリー化できるまでに至ったことについて、日本の関係者への謝意を表明。あわせて「2年前には日本に対して、メキシコ発便の直行便化と、デイリー化の2つを約束した。近いうちに2つめの約束も果たせる」と述べ、近年の成果をアピールした。また、「今後も日本市場で進化し続ける。ビジネス需要もレジャー需要もまだまだ取り込んでいける」と意欲を示した。

 今年1月に、それまではモンテレイ経由だったメキシコシティ発便を、ボーイングB787型機のエンジン強化により直行便化した後の需要については「順調で、特に自動車関連企業のメキシコ進出の追い風を受けて、ビジネスクラスが右肩上がりを続けている」と説明。メキシコ以外では米国との国交正常化を受け観光客の増加が予想されるキューバへの送客にも期待を示し、「先日には安倍首相が訪問したことで、今後はビジネス需要の取り込みも見込めるのでは」と述べ、他の中南米諸国とあわせて注力する考えを示した。

 全日空(NH)が2月から同区間でデイリー運航を開始し競合相手となることについては、NHとAMがインターライン精算において特定区間の販売額を2社間で取り決めるSPA契約を結んでいることについて述べた上で、今後の戦略を説明。「意識はするが、相乗効果が生まれるようポジティブに考える。SPAについても継続し、できることは引き続きサポートする」と述べ、市場の活性化に向けてWin-Winの関係をめざす考えを説明した。