スカンジナビア航空(SK)は10月から、コペンハーゲン/上海線とストックホルム/シカゴ線を増便する計画を明らかにした。SKは今年6月に長距離路線の拡大計画を発表したところで、今回の増便はその計画の一環として実施する。
コペンハーゲン/上海線は現在の週5便に加え、火曜日と木曜日の運航を開始してデイリー運航に。ストックホルム/シカゴ線も、現在の週6便に日曜日を追加してデイリー運航とする。現在は関係当局への申請前で、発着時間などは未定。使用機材はエアバスA340-300型機で、座席数は増便時点で245席を予定するが、11月以降に予定しているキャビンの刷新により、247席に増加するという。
今回の増便により、今年の冬ダイヤからSKのアメリカ線は週108便、アジア線は週50便に増加する予定。
チャイナエアライン(CI)は10月28日、関空/台南線に就航する。台南への就航は今回が初めてで、台湾への路線としては3路線目となる。使用機材はボーイングB737-800型機で、座席数はビジネスクラスが8席、エコノミークラスが150席の計158席。水曜日と土曜日の週2便で運航する。関係各国の政府認可が条件。
今回の新路線開設により、CIは台湾へ週42便を運航することとなる。運航スケジュールは下記の通り。
▽CI、関空/台南線運航スケジュール(10月28日?)CI1193便 KIX 12時10分発/TNN 14時55分着(水、土)CI1992便 TNN 15時55分発/KIX 19時35分着(水、土)
日本航空(JAL)は27日、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会を応援するための特別塗装機「JAL FLY to 2020 特別塗装機」の運行を開始した。来年3月まで。
特別塗装機は、同社のボーイング777-300(機体番号:JA751J)で、主に羽田空港や伊丹空港と那覇空港を結ぶ路線で使用される。
「FLY to 2020」をコンセプトとし、同社イメージキャラクターとなっている男性アイドルグループの「嵐」の大野智さんが「未来への希望」をテーマにデザイン。希望を表現する「花」や、「富士山」などが描かれている。デザインは公式ウェブサイト( http://www.jal.co.jp/flyto2020/ )で公開されている。(松本 茂樹)
Peach Aviation(以下、Peach)は6月25日、東京(羽田)?台北(桃園)線を開設することを発表した。東京(羽田)?台北(桃園)線は8月8日より、週6便で運航する。なお、羽田空港への就航はPeach初となる。
東京(羽田)?台北(桃園)線は8月8日より、週6便で運航
この路線開設にあたり代表取締役CEO井上慎一氏は、「Peachが東京の空の玄関口である羽田空港に就航することで、これまで以上に東京とアジアが近くなります。Peachは羽田、成田の両空港を首都圏における両輪として、東京とアジアをもっと近くします。さらに、2015年ウインターダイヤ期間からはデイリー運航を目指します」とコメントしている。
東京(羽田)?台北(桃園)線の航空券は、近日中に販売を開始する。運賃は7,680円?4万2,380円(片道/ハッピーピーチ)で、往復1万2,000円の東京(羽田)?台北(桃園)線弾丸スペシャル運賃も設定する。
線弾丸スペシャルの往路搭乗期間は、8月19日?10月23日の水と木、木と金、日と月のパターンのみとなっている。対象便は(往路)MM1029便 - (復路)翌日の MM1028便。上記運賃は1席あたりのハッピーピーチプロモ往復運賃で、燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)は不要だが、別途、支払手数料や空港使用料、手荷物のお預け料等が必要となる。
東京(羽田)?台北(桃園)線の運航スケジュール(8月8日?10月24日)
なお、今回の路線開設により、Peachのネットワークは国際線9路線、国内線13路線の計22路線1となる(販売中の大阪(関西)?宮崎線(8月28日就航予定)、沖縄(那覇)?ソウル(仁川)線(9月4 日就航予定)を含む)。また、8月7日より既存の大阪(関西)?台北(桃園)線を増便する。
中国南方航空(CZ)は、6月27日から8月22日までの期間限定で中部/鄭州線を開設する。また、7月23日には関空/深セン線も開設する。増加する訪日旅行需要を受けたもの。
中部/鄭州線は水曜日と土曜日の週2便で運航する。使用機材はボーイングB738型機で、座席数はビジネスクラス8席、エコノミークラス153席の計161席。CZによると、利用者の9割が中国人となる見込み。
関空/深セン線は月、火、木、金曜日の週4便で運航する。使用機材はエアバスA320型機で、ビジネスクラス8席、エコノミークラス143席の計151席。新関西国際空港によると、今回の新路線開設でCZは中国の11都市へ、週48便運航することとなる。
また、7月1日からは中部/大連、瀋陽線の増便を実施する。大連線は現行の週4便を1日1便に、瀋陽線は週4便から週5便に変更。使用機材は大連線がビジネスクラス8席、エコノミークラス143席のエアバスA320型機で、瀋陽線はビジネスクラス8席、エコノミークラス111席のA319型機。
▽CZ、新路線と増便分の運航スケジュール・中部/鄭州線(6月27日?8月22日)CZ8354便 NGO 13時50分発/CGO 16時35分着(水、土)CZ8353便 CGO 08時30分発/NGO 12時45分着(水、土)
・関空/深セン線(7月23日?)CZ8426便 KIX 15時30分発/SZX 19時20分着(月、火、木、金)CZ8425便 SZX 10時15分発/KIX 14時30分着(月、火、木、金)
・中部/大連線(7月1日?)CZ620便 NGO 11時55分発/DLC 13時30分着(デイリー)CZ619便 DLC 07時45分発/NGO 10時55分着(デイリー)
・中部/瀋陽線(7月1日?)CZ698便 NGO 13時10分発/SHE 14時45分着(月、水、金、土、日)CZ697便 SHE 08時20分発/NGO 12時05分着(月、水、金、土、日)
週3便の秋田線は6月29日から7月30日まで、週4便の小松線は7月1日から31日まで、週3便の鹿児島線は7月1日から17日まで、それぞれ運休する予定。岡山線については6月4日から8月10日までの予定で増便していたKE749便とKE750便を、6月25日以降運休する。
KEによれば、そのほかにも週3便で運航している青森/仁川線の期間運休、1日3便で運航している羽田/金浦線の期間減便を検討しているという。
LOTポーランド航空、成田/ワルシャワ線開設へ、16年1月から
LOTポーランド航空(LO)は2016年1月14日、成田/ワルシャワ線を開設する計画だ。東欧への初の定期直行便として、週3便で運航する。6月19日の記者会見で、同社最高経営責任者のセバスチャン・ミコシュ氏は「(同路線は)将来の成長のために大変重要なネットワークとなる」と強調。「日本はLOにとって長年就航候補地の1つとしてきた」と日本市場の重要性を語った。当初は週3便だが、将来的にはデイリー運航をめざしたい考え。
LOでは2012年から15年末まで、ポーランド政府の公的支援を受けた事業再構築プランを実施中。プラン終了までは新規路線の開設はできないため、就航は16年以降とした。ミコシュ氏によると、16年以降にさらにアジアの3ヶ国で新規路線を開設する予定。「16年は座席供給量(ASK)を増やしていく時代。15年比で30%増をめざす」とした。
LOによると、ポーランドへの日本人訪問者数は年間4万1000人、中欧、東欧を訪問する日本人は年間24万5000人で、ポーランドからの訪日外客数は年間1万5000人、中欧、東欧からの訪日外客数は13万6000人。LO事務局長、販売部門のマレック・イジー氏は弊誌の取材に応え、日本/ポーランド間の渡航者数は毎年2%以上増加しているが、直行便就航により20%から30%の伸び率を示すとの見込みを語った。
日本発とポーランド発との比率は、日本発が6割から7割、ポーランド発が3割から4割となる予想。今後は同じスターアライアンスの全日空(NH)と各国内線も含めコードシェアを実施し、乗客のさらなる利便性向上をめざす計画だ。また、同路線のターゲットはビジネス、レジャー双方で、ビジネス3割、レジャーが7割となる見込み。ビジネス需要についてはポーランドには約300の日系企業が進出しているといい、業務渡航需要に期待を見せた。
さらに、直行便に加えワルシャワ経由の乗継需要の取り込みもはかる。ミコシュ氏はポーランド7都市・地域への国内線に加え、プラハやブダペストまではワルシャワから空路で40分であることをあげ、乗継利便性を強調。さらに、ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港ではこのほど改装を終了した新ターミナルを利用しており、MCTは30分だという。
また、イジー氏は成田就航後の計画について「日本側との交渉を進めてデイリー化をめざしたい」と語った。現在日本とポーランド間の航空交渉では週10便の運航が可能だが、このうち成田空港については、ポーランド側の乗り入れは週3便に限定されている。LOでは今後、増便が可能になるよう、関係各局に働きかけをおこなっていく考え。2016年5月または6月には週5便に増便し、17年の夏ダイヤではデイリー化をめざす。その後、関空や中部などの他都市からの就航も視野に入れたいとした。
航空券の販売は日本の旅行会社に協力を求めていく。ミコシュ氏は「(ポーランドは)開拓されていないポテンシャルを持っており、ぜひ我々を活用して欲しい」と旅行会社に対し呼びかけた。また、LOT Japan日本地区支配人の設楽淳氏は、大手旅行会社や中東欧に強い旅行会社に対して働きかけをおこなっていく方針を述べた。さらにLOの公式サイトを今月中を目標に日本語化し、直販も展開していく。また、ポーランドではグループ会社のLOTトラベルが日本への商品造成や販売サポートを実施する。
運航機材はボーイングB787-8型機で、ビジネスクラス18席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス213席の計252席。ビジネスクラスは180度のフルフラットシートで長さ190センチメートル、幅は54センチメートル。成田線では日本食を用意するほか、機内エンターテイメントの日本語対応もおこなう予定で、現在準備を進めているという。運航スケジュールは以下の通り。
▽LO 成田/ワルシャワ便 運航スケジュール(2016年1月14日?)
LO080便 NRT 11時05分発/WAW 14時40分着(月、木、土)LO079便 WAW 15時00分発/NRT 09時20分着※翌日(日、水、金)※関係当局の認可が前提
デルタ航空(DL)は9月末で羽田/シアトル線を運休することを決めた。同路線は、先の冬ダイヤの運航頻度がほぼ運休状態であったことから、アメリカン航空(AA)とハワイアン航空(HA)から再配分を求める声が上がり、米国運輸省(DOT)が検討に着手。結果としてDLに発着枠を残すことが決まったものの、確実なデイリー運航を求める条件が付けられていた。
DLは米国時間6月17日に、DOTの最終決定に対する返信の形で運休決定のレターを提出。DL太平洋地区広報部によると、羽田/シアトル線は冬にレジャー需要が減少するが、今年の冬に向けて状況は「かなり改善」していたという。
しかし、特に旅客が見込めない期間もある中で、1週間程度の運休も認められない新条件は「あまりに厳しい」ものであると判断し、運休を決定したという。最終便はシアトル発が9月28日、羽田発が9月30日となる。
なお、DLでは今後もシアトルを国際線のハブ空港と位置付けていく方針で、成田/シアトル線のデイリー運航は継続。また、羽田/ロサンゼルス線も現行どおり運航していく。
タイガーエア台湾(IT)は7月3日、関空/高雄線の運航を開始する。デイリーで運航する計画だ。
ITは既に、7月3日からの関空/台北(桃園)線就航を発表したところ。
今回の発表により、同社の関空/台湾線は2路線、計週14便となる。
ITによると、関空線のターゲットはインバウンドとアウトバウンドの両方。
大阪は台湾では人気のあるデスティネーションの1つであり、訪日需要は十分見込めるという。
また、日本発については、台北と高雄の2都市に就航することで乗客の利便性の向上をはかる。
また、関空から台北に行き、高雄から関空に帰るといった、周遊も提案したい考えだ。
運航機材はエアバスA320型機の180席。通常運賃は諸税、燃油サーチャージ込みで、
円換算すると片道約9400円から。また、就航を記念し、公式サイトでは約5800円の特別運賃を
設定した。販売期間は6月17日23時59分までで、渡航期間は7月3日から10月24日。
なお、運航スケジュールは以下の通り。
▽IT 関空/高雄線運航スケジュール(7月3日?)
IT285便 KIX 11時15分発/KHH 13時30分着(デイリー)IT284便 KHH 16時05分発/KIX 20時05分着(デイリー)
デルタ航空(DL)は2016年3月27日、国際線の乗継客専用路線として、
関空/成田線の運航を再開する。1日1便で運航する計画だ。
同路線はノースウエスト航空時代、2009年3月から運航していたが、関空/シアトル線の
就航に伴い2010年6月に運休。しかし、DLは2013年11月にシアトル線を運休しており、
それ以降DLでは関空/米国本土間の運航をおこなっていなかった。DLによると、
顧客から「関空/米国本土間を運航してほしい」といった要望があったことなどから、
今回の再開が決定したという。
DLは現在、成田/米国本土線として、ニューヨーク、アトランタ、デトロイト、ミネアポリス、
ロサンゼルス、シアトル、ポートランドの7都市に就航。今回の新路線は関空からの利用者を
念頭においたもので、7路線の中でも需要が大きいというニューヨーク線の接続便として運航する。
また、同路線ではニューヨークを含めた成田/米国本土間の全路線に2時間半以内の乗継が
可能となる。さらに、国際線と同一ターミナルを利用しており、乗継の際にターミナルの移動が
不要となるため、DL日本支社長の森本大氏は「就航により、関西のお客様が渡米する際の
利便性を飛躍的に高めることができる。また、米国から日本を訪れる旅行者が、
成田の同一ターミナル内でスムーズに大阪便に乗り継ぐことができ、
関西圏への送客も見込める」と期待するコメントを発表している。
新関西国際空港によると、関空にとって経由便を含むニューヨークへの定期旅客便の就航は、
約1年半ぶり。これにより、関空から北米への運航はサンフランシスコ、ロサンゼルス、
バンクーバー、ニューヨークの計4都市となる。
使用機材はボーイングB757-200型機で、座席数はビジネスクラス20席、
プレミアムエコノミークラス29席、エコノミークラス150席の計199席。
運航スケジュールは下記の通り。
▽DL、関空/成田/ニューヨーク線運航スケジュール(デイリー)DL172便 KIX 13時55分発/NRT 15時10分着(2016年3月28日?)DL172便 NRT 16時25分発/JFK 16時40分着(現在運航中)DL473便 JFK 12時10分発/NRT 14時55分着※翌日(現在運航中)DL473便 NRT 17時30分発/KIX 18時50分着(2016年3月27日?)
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