航空会社情報の記事一覧

日本航空、燃油サーチャージ値上げ、欧米2.35万円に

 日本航空(JL)は2013年12月1日から2014年1月31日までの発券分について、燃油サーチャージを値上げする。これは、2013年8月から9月のシンガポールケロシン市況価格の2ヶ月平均が1バレルあたり124.34米ドルになったため。

 設定額は、最も安い韓国と極東ロシアで、日本発で1名片道あたり現行から200円値上げの2200円、最も高い北米や欧州、中東、オセアニアが2500円増の2万3500円となる。その他、詳細は下記の通り。


▽JL、燃油サーチャージ額※2013年12月?2014年1月
路線/改定後/現行
韓国、極東ロシア/2200円/2000円
中国、台湾、香港/6000円/5500円
グアム、フィリピン、パラオ、ベトナム/7000円/6500円
タイ、シンガポール、マレーシア/1万1500円/1万500円
インドネシア、インド、ハワイ/1万5000円/1万3500円
北米、欧州、中東、オセアニア/2万3500円/2万1000円

エア・カナダ、羽田/トロント線就航へ、成田線は維持「検討中」

エア・カナダ(AC)は国土交通省航空局に2014年夏季スケジュールでの羽田/トロント線を申請した。日本とカナダ間の航空交渉で認められた昼間時間帯発着枠を活用し、来年3月末からの就航に向けて準備を進行中だ。中国の杭州で開催中のショーケース・カナダ・アジア2013でAC日本支社長のワイス貴代氏が明らかにした。

 ワイス氏は「羽田線は首都圏だけでなく、地方からの乗り継ぎ需要が見込める。日本での売上を伸ばしていきたい」と話し、羽田線に期待を寄せた。機材はボーイングB777型機になる見込み。ACは2012年に深夜早朝枠を利用して羽田/バンクーバー線の就航を計画していたものの、十分な需要が見込めないことから中止した経緯がある。

 ACは成田線についても申請済み。ワイス氏によると、バンクーバー線とカルガリー線は週7便を維持し、トロント線については継続するか今後検討を進めていく。成田での際際乗り継ぎ需要については、羽田に乗り入れるアジアからの路線が今後増えることから「羽田でもその需要に応えることはできるのではないか」との考えだ。

ラオス機墜落、乗員乗客44人全員死亡

ラオス機墜落、乗員乗客44人全員死亡

ラオスで16日、同国の首都ビエンチャン(Vientiane)から南部パクセ(Pakse)に向かっていたラオス航空(Lao Airlines)の旅客機が墜落し、乗客39人乗員5人のあわせて44人全員が死亡した。タイ外務省報道官が発表した。

?同報道官がラオス当局の発表として伝えたところによると、旅客機は空港から約8キロの場所に墜落した。また、タイ英字紙、バンコク・ポスト(Bangkok Post)が伝えたところによると、旅客機は着陸態勢に入っていたが、悪天候が原因でメコン川(Mekong River)に墜落したという。

http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=59174

エールフランス航空(AF)は10月7日、80周年を迎えた。これに合わせ、記念ロゴを塗装したエアバスA380型機を同日就航。今後、同様の塗装を施したA320型機を1機追加し、2機体制で1年間運航

 また、英語版とフランス語版の機内誌で80周年の特集を組み、ポスターやユニフォーム、AF支店、ラウンジなどについて80年間の振り返りを掲載した。さらに、機内でも記念ロゴを配したメニューやおしぼり、アメニティポーチ、カップを使用。機内エンターテイメントでも記念プログラムを用意した

露アエロフロートが新格安航空設立

露アエロフロートが新格安航空設立

ロシアの航空大手アエロフロート(Aeroflot)は10日、傘下に新たな格安航空会社「ドブロリョート(Dobrolyot)」を設立したと発表した。新格安航空ではビジネスクラスはおろかリクライニングシートも用意されないが、運賃は競合他社の半額程度まで引き下げ、電車と競争できるレベルに抑えると約束している。

「良いフライト」といった意味を持つ「ドブロリョート」という社名は、もとはアエロフロート自体が、1923年の設立から1930年までの8年間、使用していた。最初はモスクワ(Moscow)と、サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)などロシア中央部や南部の計8都市を結ぶ路線のみ就航し、その後、拡大していくという。ボーイング(Boeing)737-800型機を新たに8機導入し、2014年半ばの運航開始を目指している。

?アエロフロートによると、ドブロリョートは同じ区間を飛ぶ競合他社よりも運賃を約4割低く設定する。ただし安価な分、利用者はある程度の不便さには目をつぶらなければならないだろう。同日の発表によれば、ドブロリョート便にはリクライニングシートも機内エンターテインメント設備もない。ビジネスクラスもなく、他社の大半がフライトごとに行っている清掃も、1日1回のみになる。ただし、足元スペースの広いより快適な座席へのアップグレードと、機内で軽食が購入できるサービスは提供するとしている

デルタ航空、成田/サンフランシスコ線運休へ、3月末まで

 デルタ航空(DL)は2014年3月末、成田/サンフランシスコ線を運休する。DL太平洋地区広報部によると、円安の影響で収益性が低減したことなどによる判断という。同路線は現在、主にボーイングB767型機で週7便を運航しており、冬スケジュール期間中は週5便で運航を維持する。

 なお、DLが運休すると、成田発着のサンフランシスコ線は全日空(NH)とユナイテッド航空(UA)のスターアライアンス2社のみの運航となる。また、日本発着では関空発着でUA、羽田発着で日本航空(JL)が運航する。

TAM航空、14年3月末ワンワールド加盟へ?LANコロンビアも

 ブラジルのTAM航空(JJ)は2014年3月31日、ワンワールドに加盟する予定だ。JJはワンワールドに所属するLAN航空(LA)と経営統合し、2012年にLATAMエアライン・グループとなった。ワンワールドに加盟することで、グループ内のアライアンスの統一をはかる。JJは現在スターアライアンスに加盟しているが、2014年3月30日に脱退し、翌日からワンワールドメンバーとなる予定だ。

 JJは中南米、北米、欧州の16ヶ国60都市に就航しており、161機で1日あたり約800便を運航。2012年の旅客数は3800万人だった。

 また、LA系列のLANコロンビア航空(4C)も2013年10月1日にワンワールドに加盟。4Cは24機で4ヶ国24都市に就航しており、1日あたり約130便を運航。2012年の旅客数は370万人だった。今回の加盟により、ワンワールドのネットワークに新たにコロンビアの21都市が追加された。

英ヴァージンの宇宙旅行、予定通り2014年にサービス開始へ

発射まであと1年──大気圏の一番外端が休暇の旅行先になるのも、もうすぐだ──。

 英ヴァージン・グループ(Virgin Group)の創設者で起業家のリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏は「ソーシャル・グッド・サミット2013(2013 Social Good Summit)」で講演し、商業宇宙旅行は現実のものとなろうとしていると述べた。計画は順調に進んでおり、宇宙旅行サービスを2014年に開始するという。

 宇宙旅行の費用は往復で25万ドル(約2450万円)??に上り、現実的には選ばれた少数の人々に限られるようだ。しかし、これまで既に宇宙旅行を希望する約580人から総額7000万ドル(約69億円)の前金が支払われているという。

「商業宇宙飛行は目的のない、ただ高額なスリルだ」との批判に対し、ブランソン氏は即座に、宇宙旅行会社「ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)」は、「変革」を起こすことで世界を救うと反論。「不法操業の漁船を監視できるようになるだろうし、衛星を通じてそれらを生中継で映し出すことができるようになる。またサイを不法に捕獲しようとする者もみつけられる」と語った。

 9月上旬、ヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅客機「スペースシップ・ツー(SpaceShip Two )別名、VSSエンタープライズ(VSS Enterprise)」とそのキャリア・クラフトは2回目の試験飛行を成功させた。

 スペースシップ・ツーの飛行では大気圏外の宇宙空間までは到達しないものの、既に、ブラッド・ピット(Brad Pitt)、アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)、ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、アシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher)、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)など、多くの大物ハリウッドスターらがフライトを予約している

全日空、世界初、ユネスコの公式サポーターに

全日空(NH)は9月20日、ユネスコおよび日本ユネスコ協会連盟と覚書を締結し、世界で初めてユネスコの公式サポーターとなった。公式サポーターは、ユネスコが教育、科学、文化の分野で展開する国際協力プログラムの強化のため、寄付を通じてユネスコに協力する企業で、NHは今後3年間、ユネスコに寄付するとともに事業の啓蒙活動をおこなう。
 
 主な活動内容としては、「ANA×ユネスコ寄付マイル」として、AMC会員からマイルの寄付を募るほか、機内販売で世界遺産関連商品を扱い、売上の一部を寄付。また、国際線機内エンターテイメントでも世界遺産番組「NHK世界遺産100」を上映する。さらに、ANAセールスのANAワンダーアースなどで世界遺産に焦点を当てたツアー造成を積極的に進める。

 なお、9月30日にはユネスコ公式サポーター記念発表会を、世界遺産に登録されてから20年の白神山地に近い大館能代空港で実施。当日は日本ユネスコ協会連盟の特別大使"犬"(ワンバサダー)で、人気の秋田犬「わさお」も登場するという。

アリタリア航空、成田?ベネチア線開設へ 14年4月から

アリタリア?イタリア航空(AZA)は、2014年4月から成田?ベネチア線を開設する。アジアとベネチアを結ぶ定期直行便は、同路線が初めて。

 イタリア北東部に位置するベネチアは、年間1200万人が訪れる観光地。機材はボーイング777-200型機で、週2往復で運航する。座席数はビジネス30席、プレミアム・エコノミー24席、エコノミー239席の計293席となる。

 AZAは、日本とイタリアを直行便で結ぶ唯一の航空会社。現在は成田?ローマ線と成田?ミラノ線、関西?ローマ線を合計週19往復運航している。日本路線には日本人の機内通訳が常に2人乗務し、日本出発便は和食の事前予約も受け付け、日本語の新聞や雑誌を用意する。

 また、成田?ベネチア線開設と共に、成田?ミラノ線も週5往復に増便。北イタリアへの直行便が、毎日運航されるようになる。