全日空(NH)は12月1日から2016年1月31日までの発券分について、燃油サーチャージの値下げを国土交通省に申請した。8月から9月までのシンガポールケロシン市況価格の2ヶ月平均が1バレルあたり57.92米ドル、為替レートが1ドルあたり121.80円となり、円貨換算額が7054円となったことを受けたもの。
北米・欧州・中東・オセアニア線は現行の1万500円から7000円に、ハワイ・インド・インドネシア線は6000円から4000円に、タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー線は4500円から3000円に、ベトナム・フィリピン・グアム・サイパン線は3000円から2000円に、中国・香港・台湾・マカオ線は2500円から1500円に、韓国線は500円から300円に変更する。詳細は下記の通り。
▽NH、燃油サーチャージ(12月1日?1月31日発券分)(路線/改定後/現行)北米・欧州・中東・オセアニア線/7000円/1万500円ハワイ・インド・インドネシア線/4000円/6000円タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー線/3000円/4500円ベトナム・フィリピン・グアム・サイパン線/2000円/3000円中国・香港・台湾・マカオ線/1500円/2500円韓国線/300円/500円
今回の増便は、今年5月に日中の航空当局間でおこなわれた非公式協議で、羽田の深夜早朝時間帯において、中国のいずれかの都市へ両国が1日2便ずつ開設できるようになったことを受けたもの。増便によりNHの東京/上海線は1日6便となる。
NHによると、中国の春節前の2月に深夜早朝便の運航を開始することで、需要の取り込みをめざす考え。現在運航している虹橋線は羽田を10時に出発し、虹橋に12時25分に到着する。10月25日からの便は羽田を18時30分出発し浦東に21時10分に到着。2月からの便は羽田を22時に出発し、翌日0時35分に到着するといい、異なるスケジュールで運航することで顧客の選択肢の拡充をはかる。2月の増便では中国からの訪日観光客と、日本発のビジネス需要を主なターゲットに設定。羽田以遠の乗継需要も見込む。
運航機材はボーイングB777-300型機で、ビジネスクラス70席、エコノミークラス153席の計223席。航空券の予約・販売は10月15日に開始する。運航スケジュールは以下の通り。
▽NH 羽田/上海(浦東)線運航スケジュール(増便分)NH967便 HND 22時00分発/PVG 00時35分※翌日(デイリー)NH968便 PVG 01時45分発/HND 05時25分着(デイリー)※NH967便は2月1日から、NH968便は2月2日から運航
全日空(NH)は10月5日、松山空港に新たな自動チェックイン機を導入した。これまでの自動チェックイン機に比べて、空港カウンターにおける手続きを減らし、待ち時間も短縮するもので、10月中には松山のほかに中部、福島、釧路などの12空港に設置する予定。2015年度内には国内の全51空港への導入を済ませる。
NHによれば、新たな自動チェックイン機では視認性の向上をはかり、操作画面をこれまでの17インチから19インチに拡大。手続きの状況が一目で分かるようにするなど、画面のデザインも一新した。また、増加する海外からの利用者に対応するため、対応言語は日本語、中国語繁体字・簡体字、韓国語の全4ヶ国語とした。
さらに、従来はカウンターで受け付けていた欠航などによる予約変更と払い戻し、チェックイン済み利用者の座席変更、国際線利用者の国内区間のチェックインなどにも対応する。なお、一部の機能は16年春から提供を開始する。
KLMオランダ航空(KL)は2016年1月から、週3便で運航している福岡/アムステルダム線を運休する。同路線は2013年4月からボーイングB777-200型機を使用して運航しているが、KLによれば日本人利用者の比率が高いため、円安の影響で利益率が下がっているという。最終便はアムステルダム発が1月3日出発便、福岡発は1月4日出発便となる。
KLによると、運休後も福岡支店の営業は継続していく予定。福岡へのインバウンド需要や為替の動向によっては、再開も視野に入れているという。1月4日以降の航空券をすでに購入している人に対しては、別便への振り替えをおこなう。
なお、運休後の福岡/ヨーロッパ線については成田、関空、ソウル、台北経由で、コードシェア便を含めて週26便を運航する。
マカオ航空(NX)は11月11日から、現在は火曜、木曜、土曜、日曜日の週4便で運航している成田/マカオ線を増便し、デイリー化する。関係当局の許可取得が条件。NX東京支店によると、同路線が好調に推移していることを受けたもので、増便によりアウトバウンド、インバウンド双方の増加をめざす。
また、使用機材はエアバスA319型機からA320型機に大型化する。現行のA319型機はビジネスクラス16席、エコノミ―クラス96席の計112席、またはビジネス8席、エコノミー114席の計122席。新たに導入するA320型機は3種類で、ビジネス12席とエコノミー132席の計144席、ビジネス20席とエコノミー132席の計152席、ビジネス8席とエコノミー150席の計158席のいずれかを使用する。運航スケジュールは以下の通り。
▽NX 成田/マカオ線運航スケジュール(11月11日?)NX861便 NRT 16時00分発/MFM 20時30分着(デイリー)NX862便 MFM 09時30分発/NRT 14時55分着(月、水、金)NX862便 MFM 09時30分発/NRT 15時00分着(火、木、土、日)
ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は9月22日から、フランクフルト/成田、関空線に新たなプレミアムエコノミークラスを導入する。座席数は両路線で使用中のボーイングB747-400型機、成田線で使用中のB787-8型機ともに32席。今回の導入により、既に導入済みのフランクフルト/羽田、中部線と羽田/ミュンヘン線とあわせて、すべての日本路線への導入が完了することになる。
LHによれば、プレミアムエコノミークラスの座席幅はエコノミークラスより50%大広い38インチ。また、各座席にアームレストを設置したことにより、空間幅は約4インチ広げた。そのほか、25ユーロでフランクフルト空港のビジネスクラスラウンジを?用できる。
中国国際航空(CA)は10月25日から、茨城/杭州線の運航を開始する。土曜日、日曜日の週2便で運航する計画で、政府認可申請中だ。CAが茨城に就航するのは今回が初めて。
同社によると、同路線のターゲットは日本人と訪日外国人の双方。杭州は上海から高速鉄道で約1時間の距離にあるといい、レジャー需要に加え、日系企業も多く進出していることからビジネス需要も見込む。
運航機材はエアバスA319型機で座席数は128席。運航スケジュールは以下の通り。
▽CA 茨城/杭州線 運航スケジュール(10月25日?)
CA756便 IBR 18時00分発/HGH 20時20分着(土、日)CA755便 HGH 13時00分発/IBR 17時00分着(土、日)
ユナイテッド航空(UA)は2016年8月3日から、現在はボーイングB777-200型機で運航している羽田/サンフランシスコ線にB787-9型機を導入する。座席数は「ユナイテッド・ビジネスファースト」48席、「エコノミープラス」88席を含む「ユナイテッド・エコノミー」204席の計252席。
UAは昨年9月に米系航空会社では初めてB787-9型機を受領し、10月には新たに就航したロサンゼルス/メルボルン線に導入している。なお、羽田線に先立ち来年3月には、サンフランシスコ/シドニー、台北線やロサンゼルス/シドニー線など、主要な太平洋路線に順次導入する予定。
UAは現在、19機のB787-9型機を使用しており、15年末までに新たに6機を導入する。日本路線については既に、成田/ロサンゼルス線で使用中。なお、UAの同型機は全機に衛星WiFi機能を搭載している。
LOTポーランド航空(LO)は9月11日付で、国土交通省から外国人国際航空運送事業の経営許可を取得した。運航開始予定日は2016年1月13日で、対象は日本/ポーランド間。LOでは成田/ワルシャワ線を水曜日と金曜日、日曜日の週3便で運航する計画だ。
LOは1929年設立のポーランドの航空会社で、資本金は3億2776万378.68ズロチ、従業員数は1717人。43機の機材を保有している。
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